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Nakamu視点
拙い。
すごく拙い。
先程の爆発…、
紛れもなく自分で引き起こした為、自業自得極まりない事故である。
案の定、爆発に巻き込まれた。
詳細を知らない物は使わないほうがいいな…。
この身を持って思い知ったわ。
なんと今の状況は、身体の一部分が欠損しつつも、俺のことを追いかけてくる青鬼が複数いる。
俺ことNakamuはと言うと、右手が爆発で怪我をし(形は保っている。)、爆風で飛んできた青鬼とぶつかり足を挫きました。
大分終わってるし、激拙なこの状況からどうすれば打破できるのか…。
後先考えずに、誘うように続いている廊下や階段を進む。
深くまで来すぎてないか…?
気のせい…ではないよね。
青鬼
中村 水樹
銃の弾丸は残り僅かだ。
ここに来るまでに全10発中8発は発砲している。
中村 水樹
バンっ!
青鬼に向かって弾丸を撃ち込む。
青鬼が怯んだ。
それが伝染するように皆怯んでいる。
逃げるなら今か。
枝分かれしない、部屋なんて何もない、只々真っ直ぐな道が続く。
殺風景だ。
俺は今、進めているのか?
後戻りしようにも後ろには青鬼がすぐそこまで迫ってきている。
真っ直ぐに進み続けると突き当たりが見えた。
中村 水樹
後ろを振り向いても青鬼が少し遠くに見えるから。
数的にも厳しいだろう。
中村 水樹
ここは…?
中村 水樹
壊れた拘束具がチラホラと床を汚している。
それ以外殆ど何もない空間だ。
足音が近づいてくる。
一応、扉の鍵は内側からしてたが…。
この扉が蹴破られるのも時間の問題だろう。
青鬼が入ってきたとしても、俺には何も対抗する術もない。
残りの1発。
銃に装填されている弾丸は、果たして何に使うべきだろうか?
俺が生き残って、皆んなにしてあげられることなんてあるのか?
中村 水樹
バンっ!!!
そんな乾いた音が室内に響き渡った。