テラーノベル
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レイ
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羽海汐遠
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俺
俺
俺
見回すかぎり、コンクリートのまっさらな壁。 身じろぐと硬く冷たい感触が肌を刺す。手足には金属の枷がはめられていた。
縦に細長い四角形の光が床の一部を照らしている。暗い。部屋の広さがわからない。自分の周り以外、闇に包まれて何も見えない。
俺
少年A
少年A
俺
闇の奥から現れたのは、美しい細身の少年だった。
俺
俺
俺
少年A
よく見ると、両手首だけ金属の枷で封じられている。
俺
少年A
俺
犯人
俺/少年A
俺
犯人
犯人
少年A
俺
犯人
俺
少年A
俺
少年A
俺
犯人
俺
少年A
犯人
少年A
俺
犯人
犯人
俺
少年A
俺
俺
俺
犯人
俺
犯人
犯人は去っていく。寒気すら感じる笑みを浮かべたまま。なんだってんだ。きっと趣味の悪い冗談に違いない。
……そう思ってたのに。 何か聞こえる。きっと俺たちと同じ被害者だろう。
じゃあ、この足音はなんだ。
俺
少年A
そんなことは言われなくてもわかる——なんて、わざわざ言い返す必要はなかった。
隣の少年の頭はもう、真っ二つに割れていたから。 反射的に顔を背ける。横で「数秒前まで少年だった肉塊」が倒れる音がした。
俺
何かの鳴き声が聞こえる。口を閉じて、母音にならないくぐもった声を鼻から出している。 ンー。ンー! 不機嫌に、投げやりに。
俺
闇の奥でナニカが動いた気がした。
それでも見えない。 いくら頭をぶんぶん振って探しても、 なにも視えない。
俺
俺
ああ、もうダメだ——。 早鐘を打つ心臓の音に混ざって、誰かの荒い鼻息が耳の皮膚に当たっていた。
俺
目を閉じなければよかった。 どうやって死んだかさえわからない。
コメント
1件
「いったん♡♡♡。」第1話、一気に持ってかれました……。最初の漫才みたいな掛け合いが明るかったからこそ、少年Aが突然真っ二つになるシーンの衝撃がヤバかったです。視覚が奪われたまま“ナニカ”の気配だけが迫る恐怖、息が詰まりました。続き、早く読みたいです……。