テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夕方、薄暗くなり始めた街を、なつはスーパーの袋を片手に歩いていた。
こさめは交番で当番中
すぐ帰るから
と軽く言い置いて出てきた帰り道だった。
🍍
ふと、背後から低い声が聞こえた。
??
振り返ると、くたびれたコートを着た男が立っていた。
顔には見覚えがある。家出中に、一度だけ——。
🍍
足早に歩き出す。だが、男も後をつけてくる。
距離がじわじわ詰まり、心臓が早鐘を打つ。
??
🍍
手首を掴まれた瞬間、全身が凍りつく。
その力は強く、振りほどけない。
??
夕暮れの人通りの少ない道。
助けを呼ぼうと口を開きかけたとき——
男は無理やり、路地の暗がりへと引き込んだ。
ぬし
ぬし
ぬし