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愛奈
あの子…一体どうなったんだろう。
愛奈
あれから１ヶ月、夏休みに入ってから1度も見てないや、
愛奈が一人でボソボソと呟いている時、後ろから走ってくる足音が聞こえた
思わず後ろを振り返るとそこには、
愛奈
え、、
愛奈
久しぶりだね……
にこやかに笑う少女がいた。 少女は黒のペンと画用紙を持っている。
愛奈
しばらく見ないうちに少し成長した感じがする…
少女は画用紙に何か描き始めた
少女
少女
お姉ちゃん、久しぶりだね、私は無事手術を終えることが出来ました。でも、1つ大事な物をなくしました。私の声です。私はミュージカルを続けてきたけどそれもしばらくは出来そうにありません。私はお姉ちゃんと出会えて嬉しい。お姉ちゃんから学んだことたくさんあった。だから私は今ここに居るとも言えるよ、ほんとに会えてよかった。
愛奈
そうなの…………
愛奈
私こそ何もしてあげることができなかった。
その時、後ろからまた足音が聞こえた。 今度はゆっくり近付いてくる。
夏希
私はそんなことないと思うよ、
愛奈
夏希！？
愛奈
どうしてここにいるの！？
夏希
ごめん、、、ずっと黙っておく訳にも行かないや。
愛奈
え、どういう事なの？
夏希
彼女はね
夏希
私の妹。
夏希
羽音のこと、ずっと黙っててごめんね、
愛奈
羽音ちゃん……
愛奈
そうだったの……
夏希
愛奈のこと、悲しませたくなくて、、
夏希
ほんとにごめん…。
夏希は目から涙を流している
愛奈
泣かないで夏希！
愛奈
正直に教えてくれて嬉しい
愛奈
ありがとう。
夏希
羽音は愛奈と出会ってからすごく楽しそうだった。
夏希
帰って来ては
夏希
今日ね、お姉ちゃんと歌ったんだよ！また歌いたいなぁー
夏希
って言ってた。
愛奈
そうだったのね、
羽音は画用紙にまた何か書き始めたかと思うと
少女
ありがとう。
それが私が聞いた最後のメッセージだった
あれから２年が経ち、愛奈は大学生となった。
愛奈
今日は何の授業かなー
……
愛奈
このトロフィーを見ると羽音ちゃんを思い出すなぁ、
夏希
愛奈ー！
愛奈
あ、夏希！
夏希
今日ピアノ担当愛奈でしょー
愛奈
そーだった！
夏希
早くしないと先生が…
愛奈
わかってるってー
私は羽音ちゃんからたくさん学んだから将来だって考えること出来た。
愛奈
音楽大学2年、橋本愛奈、これからも頑張りまーす！！
～私の将来の夢はピアニスト～
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