堕ちた君が戻るには。

……僕自身、まさか堕天使と関わることになるなんて思ってなかった

だって元々は＿＿

…レッド…＿＿

……僕仕事中に寝ちゃってたんだ…

まだまだだな…

仕事…まだたくさんあるのに……

……パープル…だっけ…

本当に言わないでくれるかな……

はあ…気になって仕方ないや……

仕事しなきゃいけないのにな…

お前のせいで……

お前のせいで…みんなから後ろ指さされて

積み上げてきたキャリアも信用も失って

天界からも追放されたｯ……

お前のせいで

居場所がなくなった！！！

消えろ！俺の前から消えろ！！

消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ

お前が

すべて失えばよかったのに

こんなに泣いてるんだろう…

ピッ

そう言って通話を切る

僕は今日仕事を休んだ

しかも…仮病で

天界は仕事量は多いし無理難題も多いけど

休ませてくれと言えば休ませてくれる

まあ休んだ分の仕事は次仕事に行った時まとめてやらないといけないけど…

1日くらいなら……

……いやだめだな…

はー…仕事行きたくないな…

でも行かないと……

グリーンにも迷惑がかかっちゃうし…

僕が今日仮病を使ってまで仕事を休んだ理由は＿＿＿

堕天使……

レッドと会うため＿＿

＿＿レッドは堕天使

前パープルに言った通り

レッドは昔からの友達

…とある理由……僕があることをやらかしてしまったせいで

堕ちてしまって堕天使になってしまったんだ…

レッドは気にしなくていいって言ってくれたけど

気にしずになんていられるわけがない

だって僕が少し注意してれば、防げていたはずのことなんだ…

そんな時まで、僕のことを気遣って…

…レッドは今日僕が会いたいって言ったらすぐに行くって言ってくれた

ここは…もう使われなくなった図書館

堕天使は天界には入れないから、天界じゃない場所じゃないと行けない

かといって地獄に僕は入れないし

だから合間にある

廃墟の図書館

もう人も来なくなったから、よく僕たちが会う時はいつもここを使っている

僕たちは会っている所を人に見られてはいけない

もう僕たちは堂々と会えなくなってしまった

……僕…今どんな顔してるかな…

僕…どんな顔してレッドに会えばいいかな…

僕が視線をあげると、そこにはレッドが立っていた

前あった時から何も変わってない

もう何年も会ってない＿＿

最初の言葉は

なんて言えばいいんだろう

結局はこんな他愛のない挨拶から始まる

…どうしよう……

言葉が出てこないな…

……僕…今…

ちゃ、ちゃんと笑えてる…？

なんて言えばいいんだろう

言わなきゃいけないのに…

うまく言葉にできないな…

やっぱり……上手く言えない…

……なんで泣いてるんだ？

ふと目の前が急ににじみ出した

別に辛くないのに…

なんで…？

笑わなきゃ…心配かせちゃだめ……

でも…涙…は止まらなかった

……はは…なんだか…もう……

自分でもよく分かんなくなっちゃった…