私は、(小学)5年生になると同時に転校した。そして、今は転校先の学校で進級式をやっているところ。
先生
優香
いざ人前に立つと、、、 思ったよりも緊張する。
私は産まれっからの人見知り。 自己紹介とか ...。名前言うだけでいっか。
優香
言えた。なんか語尾が小さくなっちゃったけど、まあいいよね。
先生
先生
優香
言われた席に座った。 前の学校とは違う雰囲気だな....って、 当たり前だよね。
先生
先生の話が終わると、すぐに私の周りに女の子たちが集まってきた。
女子
優香
女子
優香
何人もの女子が、次々と質問を浴びせてくる。話しかけてくれて良かった。
あっという間に帰る時間。 あんまり話せなかったな。 まだ一日目だし、大丈夫だよね。
一人の女の子がこっちに歩いてきた。
結月
優香
結月
優香
結月
優香
一緒に帰ってくれるみたい。 嬉しいなー
結月
優香
結月
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
むーちゃん
優香
結月
優香
結月
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
優香
結月
優香
結月
優香
お母さん
優香
お母さん
優香
何ヶ月かすぎて、結構学校に馴染んできた。
ゆづきちゃんとも、親友って言えそうなくらい仲良くなった。
これからも、もっともっとみんなと仲良くなって、楽しく過ごそうって。
そう思ってた。
なのに、
なのに............
。
お母さん
優香
優香
また転校だなんて。
お母さん
優香
お母さん
優香
お母さん
お母さんは知らない。 前の学校の時、私に何があったのか。 心配かけたくなくて、言いたくなかったんだ。
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
結月
優香
今は、転入先の学校の廊下にいる。 って言っても、もともと私が通ってた学校。
先生
え
転校生?
立花さんが戻ってきましたって言ってくれればいいのに
みんなが誰かと期待してる中、見たことある顔が入っていくの?
みんなどんな反応するかな............
うえぇ、緊張、するぅ
こうなったら、もう教室に入ってしまおう! えい!
みんな
はい。 爆笑の嵐。 そんなに笑うなよ、男子ィィィィィ っていうか女子も!
まあ、明るい受け入れの方だよね。 シ───(´-ω-`)───ン なんてなったら、もっと気まずいし。
先生
すると、隣の席になった男子が言う。
優真
優香
ヘラヘラそんな事言わないでくれる? この成宮....
女子
優香
この頃くらいから。
なんでか分からない。けど、、、
私は、上手く笑えなくなった。
笑っているつもりでも、鏡を見ると笑っていなかったり。
...なんでかな
私、この学校に戻ってきたくなかったんだ。
だって。
いじめられてたから。
友達だなんて呼べる人、いなかった。 いや、正確にはいたんだけど、 私と一緒にいることで自分もいじめられることが怖くて、 みんな、 私から離れていった。
女子
優香
女子
優香
女子
牛乳を、頭から私に掛け始める。
優香
女子
この人達が 何の目的で 私にこんなことをするのか 私には 分からない なんで 私なのか それも 分からない
優香
この人達に植え付けられたトラウマ。 それが蘇ってきて、 吐きそうになる。
もう、中学までの辛抱かな。 それまで耐えられるかな
教室に誰かが入ってきて、 こちらを見て目を見開いた。
優真
女子
優真
女子
優真
成宮が、 行くぞと言うように顎をしゃくった。
女子
優真
優香
私は黙って成宮について行った。
優真
優真
優香
優真
優香
優真
優真
優香
水道で髪を洗った。 スッキリした。 なんで成宮は わざわざ助けてくれたんだろう。 他の子達は 見て見ぬふりをするのに
優真
優香
優香
優香
お母さん
優香
お母さん
優香
お母さん
優香
お母さんには言えない。 心配症だし。
今日は、授業参観も兼ねた スピーチをする日。 お題は 「自分の好きな本の魅力紹介」
優香
スピーチをする。 ハキハキ喋るのは以外に得意。
女子達は常に私を睨んでいる。 頑張って原稿を読み終えると 授業参観で来ていたお母さんたちが 拍手をしてくれた。
優香
全員のスピーチが終わると、
先生
投票するみたい。
優香
次の日
先生
優香
優香
6位の女子の周りには すごいねーって女の子たちが集まってる。 2位の私の周りには、
誰もいない。
でも。 成宮が歩いてきた。
優香
優真
優香
わざわざ言ってくれるなんて。 成宮に褒められるなら、 2位とってよかった。
って。なんで私こんなに嬉しいんだろ。
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
成宮が。 珍しいな
優真
そう言って、 成宮は私をいじめてた女子たち顎で指した。
優香
優真
帰り道
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
優真
優香
一瞬にして、顔が熱を持った。 多分リンゴみたいに赤くなってる
この私を? そういえば、私。 成宮に話しかけてくれて嬉しかった。 これって、もしかして、私も、 成宮のこと... そういう事なのかな
優真
優香
優真
優香
優真
小さくガッツポーズをしている。 かわい笑
彼氏ができたみたい。
いじめが無くなったのも、全部、
優真
隣で笑ってくれている、優真のおかげ。
今度、ゆづちゃんにお手紙書こうかな。 彼氏が出来ました、って//
コメント
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ストーリーラインが不安→喜び→不安→喜びと緩急がしっかりしていて、とても面白かったです! 二人一緒なら中学校に行ってもきっと支え合えそうで、安心感のある作品でした!(*´∀`)