君だから（かげよこ）

転校してきてからというもの毎日お弁当を一緒に食べている

それに、小学校の頃から変わらず

相変わらず距離が近いなこいつ

奏が深刻そうな顔で言い出した

こいつも結局あいつらと一緒か、

奏に期待しすぎたのか

ていうか俺は影山くん以外信じないって、

なんでこいつが知ってんだ？

なんでそんな噂、

影山くんが、みんなに言ったのかな、

影山くん、人気者だからそりゃあ信じてもらえるか

俺とは正反対だし、

影山くんに、

嫌われたくないのに

頭が上手く働かない

思ってない、思ってないこんなこと

違う、なんでこんな酷いこと言ってる？

いや、本当はこう思ってた？俺

なんでこんな俺、

必死になってる、？

振り向くとドアの方に影山くんが立っていた

俺は基に向かって拳を向けていた

俺はまた殴ろうとしてた、？

険しい顔で近寄ってきた影山くんは、

影山くんは俺の肩を掴んで

影山くんとこんなに目が合ったのはいつぶりだろうか

ていうか、今の見られてた、？

嫌だ、影山くんだけには見られたくなかったのに

あれ、？

俺、今までいっぱい影山くんに醜いところ見せてたじゃん、

なんで今更、

影山くんの顔を見ると凄く安心する

なんだか、

夢を見ているような、

感情の収集がつかない

影山くんは俺の肩を掴んで

俺は乱暴で

言葉遣いも荒くて嫌われていた

だけど影山くんだけは

いつも優しかった

みんなは否定から入るのに

影山くんだけは

俺を否定しなかった

そして、影山くんだけは

俺を信じてくれた

影山くんは俺のヒーローだった

影山くんはいつだって俺の味方でいてくれた、

唯一信頼出来る人で

大好きな

親友、

幼なじみ、いや

俺の好きな人だ、

横原の目は潤んでいて今にも泣き出しそうだった

横原の顔、あの時と同じ、

またストレスを抱えすぎた、

俺は横原の肩を掴んで言った

この時の横原は今にも泣き出しそうに目が潤んでいた

そして横原は

目を瞑って倒れた

横原の意識が遠のいていっているのが分かった

俺は横原を椅子に座らして

横原は目を瞑って気を失った

俺は横原の背中を急いで支え

俺は横原をおんぶして

俺は教室を出た

案の定、過度なストレスだった

横原にまたこんな想いをさせてしまった

なにをしているんだ俺は、

俺は横原の手を握って