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君だから(かげよこ)

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君だから(かげよこ)

8 - 理由がある

♥

82

2024年09月04日

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ごめんなさい、ごめんなさい

痛い、

俺、悪くないのに!!

ごめんなさい、

横原悠毅 幼少期

ごめんなさい!!

ごめんなさい、

影山拓也

横原、?!

目を開けるとそこには

悲しそうな顔をする影山くんがいた

影山拓也

ごめん、辛い想いさせて、

なんで影山くんが謝る?

影山くんが謝ることなんかひとつもない、

横原悠毅

謝らないで、

影山拓也

ストレスで倒れたって、、

俺、また倒れたんだ

影山拓也

俺が

影山拓也

横原のことちゃんと分かってなかったから、、

影山くんは俺の手を握って

苦しそうに言っていた

影山拓也

横原だけは、

影山拓也

横原だけには、苦しい想いをしてほしくないんだよ俺は

影山くんは少し涙を流していた

俺、そんな影山くんに心配貰えるような人じゃない

横原悠毅

なんで影山くんは、

横原悠毅

そんな、俺を気にかけてくれるの?

俺は、影山くんに凄く救ってもらった

だから俺は影山くんを信じて

影山くんが辛い想いをするのは嫌だった

みんなに嫌われていた俺を

なんで影山くんは、、

影山拓也

それは、、

昔から気になっていた

なぜ影山くんは俺に

ここまで、よくしてくれるのか

影山拓也

横原は覚えてないっていうか、、

影山拓也

気づいてなかったと思うけど、

影山拓也

昔、助けられたんだよね

横原悠毅

俺が、?

小学校入学前のこと

まだ俺が幼稚園生だった時

影山拓也 幼少期

いたーーい、、!!

影山拓也 幼少期

ここどこ、、!!

友達と鬼ごっこをしていたら

勢いよく転んだかと思えば

いつのまにか知らないところに来ていた

影山拓也 幼少期

いったい、、

人通りが少なく

俺は涙を流して絶望した

すると後ろから誰か来ていることに気づいた

影山拓也 幼少期

助けて、

横原悠毅 幼少期

そこの公園で洗お

影山拓也 幼少期

え?

横原悠毅 幼少期

傷、汚れてるから

その子は無表情だったけど

迷いなく俺を助けてくれた

横原悠毅 幼少期

そこで洗ってて

影山拓也 幼少期

えっちょっと!

するとその子は走ってどこかに行ってしまった

影山拓也 幼少期

え〜、いった!!

それから洗ってベンチに座っていると

横原悠毅 幼少期

足貸して

どっか行ったと思っていたその子は

絆創膏を手に持ってまた来てくれた

影山拓也 幼少期

え、

横原悠毅 幼少期

はやく!

影山拓也 幼少期

あっうん

無表情ではあったけど

この子は本当は優しい子なんだと確信した

影山拓也 幼少期

優しいね、

横原悠毅 幼少期

別に、

絆創膏を貼ってくれて

その子は公園を出ようとしていた

影山拓也 幼少期

待って!

影山拓也 幼少期

あの俺鬼ごっこしてたら知らないところにきちゃって、、

影山拓也 幼少期

ここどこか教えて、

横原悠毅 幼少期

じゃあ来て

そう言うとその子は公園を出た

影山拓也 幼少期

あっうん!

横原悠毅の母

じゃあ、ここをまっすぐ行って左に曲がったら分かると思うよ

横原悠毅 幼少期

分かった

その子に大まかな家の位置を言うと

庭にいるお母さんらしき人に聞いて戻ってきた

横原悠毅 幼少期

じゃあ着いてきて

影山拓也 幼少期

え、?

横原悠毅の母

悠毅やっぱり一緒に行こうか?

横原悠毅 幼少期

いい!分かるから

そう言ってその子は歩きだした

案内してくれて分かるところまでこれた

横原悠毅 幼少期

じゃあ、

そう言って去ろうとするその子の目は

一切俺と目を合わせてくれなかった

影山拓也 幼少期

ありがとう!!

影山拓也 幼少期

ほんとに、ありがとう!

その子は聞こえなかったように去っていった

影山拓也

それで小学校の時居たから言ってみたんだけどさ

影山拓也 幼少期

ねえ!俺を助けてくれた人だよね?

横原悠毅 幼少期

は?しらねえよ

影山拓也 幼少期

え!道案内もしてくれたじゃん!

横原はそっぽ向いて聞いてくれなかった

人違えかと思ったけど

影山拓也 幼少期

ほら!よこはらゆうき!

名札によこはらゆうきと書いてあって

悠毅と呼ばれていたから確信に変わった

横原悠毅 幼少期

誰だよお前

でも、小1の時に会った横原は別人のようだった

影山拓也 幼少期

もうだから!

男子生徒

影山!俺らと遊ぼ!

影山拓也 幼少期

え、あーうん

影山拓也

その後仲良くなった後も

影山拓也

聞くタイミングがなかったら

そんなことあったっけ、?

横原悠毅

昔すぎて、、

横原悠毅

いや、

微かだけど

怪我してる人を助けた覚えはある

横原悠毅

あれ影山くんだったんだ、

横原悠毅

ちょっとだけ覚えてるかも、

影山拓也

思い出した?!

影山拓也

学校で口が悪い横原は

影山拓也

不器用だけど本当は優しいやつなんだ!って

影山拓也

俺を助けてもらって、

影山拓也

その恩もあって黙ってられなかったんだよ、

影山拓也

初めは少しは味方にならなきゃって思ってたんだけど

影山拓也

どんどん横原を分かってやりたいというか、、

影山拓也

横原と一緒にいたいって思うようになってさ、

影山拓也

それにやっぱり筋が通ってるっていうか

影山拓也

横原が言ってることは

俺は感情の収集が上手くできない

横原悠毅

そんな影山くんが思ってる程いい人じゃないよ

ただ自分勝手なだけだ、

影山拓也

横原、あのさ

影山拓也

あのこと、

影山拓也

俺が引越した後のこと、ちゃんと話したいんだけど

先生

影山くん横原くんもうすぐ授業始まるけど、、

先生

横原くんはまだ寝とこうか、

横原悠毅

いやっ大丈夫です

影山拓也

いや横原は、

横原悠毅

大丈夫だから

影山拓也

分かった、、無理すんなよ、

影山くんとあの話をするとか無理、

掘り返すのが怖いぐらい

横原悠毅

よく話しかけれるね、

横原悠毅

こんな俺に

影山拓也

なに今更?笑

横原悠毅

これ以上無理に関わらなくていい

横原悠毅

影山くんが嫌われる

影山拓也

俺はそんなの!!

影山くんは急に大きな声で言った

影山拓也

どうでもいいから、

横原悠毅

どうでもよくないんだよ!!

横原悠毅

影山くんは俺と関わらない方がいい

影山拓也

なんで、、

影山拓也

なんで横原は、

影山拓也

そんな自分勝手なんだよ、

初めて影山くんにこんなこと言われた、

やっぱり俺は自分勝手だ

横原悠毅

だからこれが俺だから

影山拓也

違う、

影山拓也

ごめん横原っ、

もう影山くんとは話しちゃいけない

影山くんは、俺と話さない方がいい、

あれだけは

やってはいけないことだった

女子生徒

横原くん痛い!!

女子生徒

やめて!!

男子生徒

横原お前!!

男子生徒

なにしてんだよ!!

先生

横原くん?!!

先生

なんでこんなことしたの!!!

横原悠毅 幼少期

うるさいうるさいうるさい!!!!

横原悠毅 幼少期

俺に謝る理由なんか、、

横原悠毅 幼少期

俺は悪くない!!!!!

未熟で馬鹿だった

君だから(かげよこ)

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