主
さつき(マッマ)
主
さつき(マッマ)
主
主
さつき(マッマ)
…あーあ、今日も上手くいかなかったなぁ、 なんていつもの様にくだらない事を 思いながら帰路につく。
夕方の帰路は大きな太陽に照らされて …私は影を歩いていた。
haruka
そんな愚痴が零れた。
そして私はぼーっとしたまま、 そのまましばらく家まで歩いていた…はずだった。
…そう、はずだった……のに
haruka
歩き慣れたはずの道から私はいつの間にか外れていたようで、柄にも合わず思いきり道に迷っていた。
haruka
「灯籠の導きに従いなさい。」
haruka
急に何処かから発せられた声に身を震わせる。そして、それと同時に数メートル先に現れる灯籠は、私に手招きをするように静かに輝いていた。
「明らかにおかしい。」 私のあってないような脳みそがそう告げる。
haruka
でも帰り道が分からない以上…
haruka
と、取り出してみるも圏外。
haruka
私は、1ミリの希望を賭けて、 その灯籠についていくことにした。
そうして辿り着いたのが… そう、海である。
haruka
haruka
灯籠はそのまま海の真ん中で堂々たる立ち方をしている鳥居へと入っていった。
haruka
haruka
そう言い、私は走って鳥居の中に飛び込んだ。
目をつぶって走り、鳥居の中へと入る。
ドンッ
茶柱
何かにぶつかった感覚と共に、聞こえる悲鳴。 私はその何かと一緒に倒れ込んだ。
茶柱
haruka
急いで立ち上がる、そしてそこに居たのはー… 袴を着た、正真正銘の人だった。
haruka
haruka
茶柱
茶柱
茶柱さんは、なんだか国語の例文にありそうな自己紹介を述べて軽く会釈をしてくれた。
朱。
そう言い神社の裏から覗いてこちらを見据えてきた少女は、金魚…鯉…?の様で、巫女衣装に見えた。
朱。
朱。
朱。
らしい、とは…?というツッコミを飲み込む。 とりあえず状況を整理したい。
茶柱
そう言い茶柱さんは何処から出したのか巻物を広げ、カンペを読む様に私に説明をしてくれた。
〜しばらくして〜
haruka
haruka
茶柱
朱。
茶柱
そして急である。
haruka
茶柱
朱。
茶柱
朱。
私はお二人に押され、神社の前に辿り着く。
haruka
なんて甘い考えで財布を取り出し 5円玉を投げ入れる。
二礼二拍手一礼。それが終わって振り返ると、 お二人は少し眉にしわを寄せていた。
「ほぉ…なるほどなぁ…?」
道に迷った時、頭上で聴こえた声と同じ声が響く。
haruka
茶柱
「ちゃんと紹介せんか、失礼よのう。」 「妾は灯紋明神。お主らの世界で言う神だ、。」
さっきまでなら信じていなかっただろうが、 この状況では正直信じざるを得ない。
「さて、では……」
「お主の悩みを解決してやろう。」
haruka
「…コイツらが」
茶柱
朱。
茶柱
朱。
haruka
この人達の言い分を上手く受け入れられず 動揺混じりの声で尋ねる。
茶柱
茶柱
茶柱
haruka
朱。
haruka
朱。
この後、生涯忘れられないであろう 小さな冒険をする事になる。
それが私の人生を大きく変える事になるなんて、 この時の私はまだ知りもしないのだ。
主
さつき(マッマ)
主
さつき(マッマ)
主
主
コメント
4件
んー好き(突然の告白) この時点で好き。 書くのめちゃ上手いっすねやっぱ。 次のお話に感想書かせていただきます。
神作過ぎます!!!次見てきます!素敵な作品ありがとうございます!