骸花嫁の旅

中央コロニー 研究室へ行く為の準備を終え、

重厚な教会の扉を開けると、森林が現れ、

両手で草を掻き分け教会から続く道沿いに歩みを進める

教会から1番近場の街に着き、

辺りを見回し、しかし人の気配が全くせず、

振り向いた瞬間突如背後から黒い塊のようなものが視界の隅を過ぎり

自身の前にあった というよりは「居た」

黒い塊だったものは次第に人に似たロボットのような形状に変わり、

主に金持ちの嗜好に使われるはずの改造型が、こんな所に居ることに戸惑いを隠せず、

type02と名乗った改造型は 顔を覗き込みながら続ける、

言ってもいいのだろうか、という考えが過ぎったが、久々の会話だったので、口が軽くなってしまい、

ロボットにプライベートとは、と疑問に思うが流し、

余りに唐突な事だったので漏れ出た声を抑えられず、

徒歩で行くのはキツいと思っていたので揺らぎ、

了承の声が聞こえた時には02の小脇に抱えられていて、

気付いた時には気が遠くなるほど空高く飛んでいて、気絶してしまった。