コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
樹
凛
凛
凛
樹
樹
樹
凛
凛
凛
樹
凛
樹
凛
バタンッ
後ろ手で閉めた玄関のドアの向こうで凛が泣いているのは、 簡単に想像できた。
ドアノブにまた触れる。
樹
また君に会えるのに
僕はゆっくりと手を離して、 一歩、また一歩と離れていく。
樹
樹
誰もいない部屋では、その声がよく響いた。
樹
俺はポケットから小箱を出した。
樹
箱を開くと、 指輪が電灯を反射して光っていた。
樹
一歩進まないことで俺達は今の関係を維持できてると思うと
進むことができない
樹
そこで、急に気づいた。
樹
樹
樹
樹
指輪の入った箱を閉じる。
樹
箱に向かってそうつぶやいて
指輪を机の上に置いた。
少しだけ、前に進めた気がした。