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秀樹
わぁ、綺麗な桜
秀樹
あいつが生きてたらもっと綺麗なのかな…
秀樹
……………
秀樹
会いたいなぁ…
秀樹
……会いたいよぉ……っ
優希
秀樹君っ！
秀樹
おう！
俺と優希は付き合っていた
優希
今日どこに遊びに行くっ？
秀樹
そうだなー、水族館行こうか？
優希
いいねぇ、それ！
秀樹
じゃあ放課後、駅で集合な！
優希
うん！！
秀樹
(おっと、早く着きすぎてしまったな)
秀樹
(スマホゲームでもしとくか…)
秀樹
♪
10分後
優希
あ、秀樹くーん！
秀樹
お！
横断歩道の前で優希が手を振っていた
俺は手を振りかえして信号が変わるのを待っていた
そして信号が青に変わった
タタタッ、と優希がこっちに向かって走ってくる
優希
秀樹く＿
プァアアァアアアァアアア!!!!!
秀樹
え？
優希
え？
ドォンッ！
秀樹
え？優希？
前を見ると優希の姿がなかった
かわりに自分の頬に赤い液体が付着していて10メートル先くらいに優希がぐったりとして横たわっていた
秀樹
ゆ、優希ーっ！！！
優希
………。
秀樹
優希ぃー！うあぁあ！！
優希はすぐきた救急車に運ばれたが
救助の努力もむなしく死んでしまった
お葬式当日
秀樹
…。
優希のお母さん
秀樹くん…
秀樹
あ、優希のお母さん…
秀樹
どうもです…
優希のお母さん
…優希は、本当に秀樹くんのことが好きだったの
優希のお母さん
だからね？
優希のお母さん
優希をひいてしまった人を許してあげて
優希のお母さん
優希は……っ
優希のお母さん
優希は秀樹くんに幸せにいてほしいと思うからっ……
秀樹
…はい
秀樹
分かっています
秀樹
…今日は、俺の誕生日なんです
秀樹
4月8日。
優希のお母さん
…そうなの…
秀樹
はい
秀樹
優希、天国で祝ってくれてるといいなぁ
優希のお母さん
きっと、祝っていますよ
秀樹
そうですね…ありがとうございます
優希のお母さん
いいのよ…
優希はブレーキとアクセルを間違えたおじいさんに轢かれて死んでしまった
そのおじいさんを優希のお母さんは許してと言った
赤の他人なのに…
優希のお母さんが一番つらいはずなのに…
俺はお葬式が終わったあと桜を見に来ていた
秀樹
(そういえば優希は桜が大好きだったよな…)
秀樹
…優希…
秀樹
会いたいよ…っ
優希
…秀樹くん…
秀樹
え、優希っ？！
死んでしまったはずの優希が俺の目の前にいた
優希
おじいさんを許してあげてね？
秀樹
許す許さないの話じゃないよ…っ
秀樹
俺はただ単に優希に会いたかったんだ…！
優希
秀樹くん、ありがとう
優希
私をそんなに好きでいてくれて
秀樹
当たり前だろっ…
優希
秀樹くん…
優希
私そろそろ行くね、あの世に…
秀樹
待って！行くな！
優希
秀樹くん…
優希
新しい人を作って、幸せになってね
秀樹
優希っ…
優希
バイバイ…
秀樹
優希ー！！
秀樹
バカ優希！
秀樹
なんでそんなこと言うんだよ…
秀樹
…っ
秀樹
(でも優希はいつまでも見守ってくれるんだよな)
秀樹
(頑張るよ、優希！)
秀樹
俺は、優希のために幸せになる…!!!
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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