この作品はいかがでしたか?
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主人公の女の子:あーり 主人公の友達1:黄昏 主人公の友達2:優雨 主人公の弟:海斗
秋の終わり頃、前よりも肌寒くなった通学路
いつも一緒にいる3人とたわいのない会話をしながら帰る
ありす
ありす
しいな黄昏
しいな黄昏
優雨
優雨
ありす
しいな黄昏
優雨
しいな黄昏
ありす
優雨
笑っていつも通りふざけあう私と、大好きな2人の友達
ありす
しいな黄昏
優雨
ありす
ありす
途中の道で別れ、1人きりの路地裏
ありす
ありす
少女はそこで見た
『ヒトツメの殺人鬼』
ありす
ありす
しいな黄昏
ありす
優雨
目を覚ますと、目に入ったのは真っ白な壁と天井
病院だった
体が痛い
私が目を覚ましたと同時に、駆け寄って来た2人の女の子
優雨
しいな黄昏
2人が泣きながら私を見て話す
優雨
優雨
優雨
「 犯 人 は 誰 か 」
生き残った少女に問う
でも、聞いても無駄
だって
ありす
しいな黄昏
ありす
1つ、1つだけ覚えてる
唯一覚えてるのは
ありす
嗚呼、
一ツ眼リッパー…?
少しだけ
ありす
脳裏に浮かんでしまう
あの子の優しい笑顔が
親の再婚で出来た、血の繋がらない弟
あの子が…海斗、が
私がしーなと優雨と帰るようになってから可笑しくなった
海斗
海斗
海斗
海斗はやんちゃで無邪気で、ちょっと臆病な男の子
でも、だけど本当は
海斗
海斗
人思いで優しい良い子なのに、私はそれを知ってるのに
いつからか海斗に怯えている
海斗
海斗
海斗
ありす
姉に、私に執着する異常過ぎる弟に
被害者は皆、私と仲が良かった友達
私は友達の事をあまり海斗に話していない
名前も教えていない
なのに、名前も見た目も仲が良かった事も知っている
……だから、
ありす
嗚呼、
一ツ眼リッパー
ありす
怯えてる
しいな黄昏
ありす
しいな黄昏
私の手を握るしいなの手は震えてる
しいなも怖いはずなのに、手を取ってくれた
『 俺 が 守 っ て み せ る 』
でも、でももし本当に海斗が犯人なら
ありす
ありす
海斗
ありす
海斗
姉弟2人でいつもの道を歩いた
あの路地裏に行くために
海斗
ありす
海斗
2人で路地裏を歩いた
歩いた先に、血溜まりが1つ
ねぇ、可笑しいよ
だって
海斗は今まで私と離れないで2人きりだった
血溜まりの近くに立った一ツ眼リッパーは笑ってる
『 本 当 の 犯 人 は … ? 』
……なぁ
そう言いながら一ツ眼リッパーは顔を見せる
しいな黄昏
ゆらりと歪に笑ったその顔を、私はよく知ってる
しいな黄昏
しいな黄昏
しいなはそう言い私に刃を振りかざす
ありす
海斗
ありす
私を庇って血が舞い散る
海斗は、自分の命を無くしてまで私を守ってくれた
なのに私は海斗を疑った
ありす
ありす
私は喉を痛めて泣き叫んだ
声が枯れるほど泣き叫んだ
しいなは冷たく、でも愛おしそうな眼で私を見下ろしている
こんなの普通じゃない、可笑しい
しいな黄昏
しいな黄昏
そ れ は 誰 の ハ ッ ピ ー エ ン ド ?
コメント
2件
これ好きな曲やん!