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蒼一郎

(鎖があるとはいえこいつをこいつらと同じ空間にいさせるのは良くないな)

蒼一郎

(だがここを今離れるわけには…)

レイジ

先生!

蒼一郎

レイジ

行ってください!親父にここで暴れられたら困ります

俺は完全に捕まった、抵抗する気はないぞ?レイジ

レイジ

信じられるか!!

蒼一郎

…わかった、すぐに他の先生に渡して戻ってくる

レイジ

はい!

―――――――――

良かったのか?先生と離れて

レイジ

ここは俺一人で足りてるんでな

見積もりが甘いな

レイジ

(それにしてもさっきのカズキ…様子がおかしかったな)

レイジ

(蒼山と一緒にあっちの方にいっちまった)

レイジ

(無事だといいが)

ヴェクターラミナ

ナナミ

……!!

驚いたか?

ここは鏡の先の世界と現実世界の狭間にある異空間だ

ヴェクターラミナと呼ばれる装置を使えば簡単に移動ができる

カズキ

……

カズキ

おいΛ、なんでお前だけそんな高いところにいる

悪いか?

カズキ

悪くはねえが見物されてるみたいで気分がわりいな

正解だ、見物だよ

君で実験中なのでね

カズキ

カズキ

まあいい、俺は蒼山ナナミを消すだけだ

ナナミ

!!

ナナミ

透道くんが、そんなこと言うわけないよ

カズキ

お前はさっきから何を言っている?

カズキ

並行世界の話か?だとしたら俺には関係ない

カズキ

そっちの俺はお前の味方か?守ってくれてたか?

カズキ

悪いが今の俺に、お前を守る理由なんて一つもない

ナナミ

守れなんて言ってない

ナナミ

私はただ話がしたいだけ

カズキ

戦場で雑談とは笑わせる

カズキ

本気で死ぬつもりのようだな

ドガ!!

ナナミ

…う…ゲホッ!

カズキ

どうした?構えろよ

ナナミ

透道くんが敵だなんて、私が認めない!!

カズキ

俺はもう敵だ

カズキ

昔の幻想を持ち出して邪魔するな!!

ガン!!バキ!!

ナナミ

はぁ、はぁ、

ナナミ

昔の幻想なんかじゃない

ナナミ

今も、これからも

ナナミ

透道くんは――

バキ!!

ナナミ

う!!

(凄まじい戦闘力)

(だがやはり記憶の復活は難しいか?)

ナナミ

はぁ…はぁ…透道くんは、そんな顔しないよ

カズキ

お前の知ってる俺などしらん

カズキ

今の俺だけで十分だ

ナナミ

並行世界の記憶を植え付けられても

ナナミ

体や脳は透道くんのまま

ナナミ

きっと覚えてるはずだよ、忘れたなんて言わせない

1年前

カズキ

ナナミの言う通り、花火の色は見えてない

カズキ

…でも…きれいだよ

ナナミ

色、分かんなくても?

カズキ

わかんなくても

カズキ

音とか、形とか、空気とか、誰と見たかとか

カズキ

それで、充分なんだ

ナナミ

……すごいね、それ

カズキ

なにが?

ナナミ

全部、あるって感じがする

カズキ

……

ナナミ

名前……つけられたらいいのにね

カズキ

ん?

ナナミ

今日の花火

ナナミ

……この時間にも、名前があれば、覚えてもらいやすくなるのにって

カズキ

名前か……じゃあ…

カズキ

「カズキと花火が並んでた日」

カズキ

これでどうよ

ナナミ

……ださ、そのままじゃん

カズキ

否定すんなよ

ナナミ

わ!みて、懐かしい

ナナミ

こういうのって見つけると懐かしい気持ちになれるけど

ナナミ

それまではなぜか忘れてるよね

カズキ

…そうだな

カズキ

…名前…つけとくか

ナナミ

また?

カズキ

「カズキとナナミがお菓子を見つけた日」

カズキ

これでどうよ

ナナミ

…うん、透道くんはそういうの向いてないと思う

カズキ

酷くね?

カズキ

はぁ…はぁ…ナナミ!!

ナナミ

大丈夫!無事だよ透道くん

カズキ

…良かった

カズキ

今日は「カズキとナナミの初めての共闘の日」だな

ナナミ

そんなこと言ってる場合じゃ…

ナナミ

忘れたなんて……言わせないよ

カズキ

まだ言うか!!

ガン!!

ナナミ

「カズキと花火が並んでた日」も

ドガ!ガン!!

ナナミ

はぁ…はぁ…

ナナミ

「図書室で寝ちゃってた日」も

カズキ

やめろ!!

ガン!!ガン!!

ナナミ

「カズキとナナミが遠回りして帰った日」も

カズキ

やめろって言ってるだろ!!

ナナミ

「カズキとナナミがお菓子を見つけた日」も

カズキ

……っ

ナナミ

「カズキとナナミの初めての共闘の日」も

ナナミ

……

ナナミ

はぁ、はぁ、

ナナミ

どれも、いつでも…今日だって

ナナミ

大切な思い出だよ

カズキ

………

カズキ

なんでそこまでする

カズキ

そんなことしたってお前の知ってる俺はもういな――

カズキ

ッ!!

ナナミ

目を覚まして、カズキくん

カズキ

……

ナナミ

カズキくんはここにいるよ

ナナミ

私には見えてる

カズキ

………

カズキ

……

カズキ

ナ…ナミ…?

ナナミ

……

ナナミ

おかえり

カズキ

……ああ

カズキ

全部、思い出した

カズキ

……

カズキ

ごめんな、痛かったろ

ナナミ

大丈夫、信じてたから

カズキ

ありがとな、戻してくれて

ナナミ

…うん

ナナミ

こっちこそありがとね

ナナミ

戻ってきてくれて

……

(記憶が…戻った…)

(ということは、湊真の記憶も…)

実験成功だ

カズキ

!!

ナナミ

!!

……

ナナミ

え?

カズキ

カズキ

戻していいのかよ、俺たちを

ありがとう、希望がもてたよ

次元干渉体をつかえば記憶が戻せる

そう確信できた。なら尚更君たちを殺すわけにはいかない

カズキ

俺で何をする気だ

…さあな

先のことは分からない。僕はもう疲れたんだ

カズキ

(闘う意思が感じられない…)

カズキ

(まさか本当に)

なあ明、悪いが―――

明?

はぁ…はぁ…

思い出した…ぞ

え?

カズキ

ああ、やっぱりか

ナナミ

え?どうしたの?

レイジ

カズキ?

カズキ

さっきナナミとの記憶を取り戻すときに兄貴との記憶も戻ったんだ

カズキ

なあ、兄貴なんだろ?お前

はぁ…はぁ…

和…樹?
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