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海月 凛@夏ツ大阪二日目行くど
38
おこめ。
52
青
家に帰ると、
もう、全部終わらせてやる
その一心で、コンビニの袋からお酒と薬を出した
青
結局、誰にも信じてもらえなかった
結局は俺はそれまでの人間だったということだ
青
これまで頑張ってきたことが全て馬鹿馬鹿しく思えた
こんな今さえ、ずっとスマホから通知が鳴り続ける
見なくてもどんな内容なのか分かってしまう
青
青
そして、俺は止める人が誰も居ない中
大量の薬をお酒で流し込んだ
すると途端に、ふわふわとした高揚感に襲われる
これがODというやつなのか
今なら何でも出来る気がした
もう、元には戻れない
そう感じた
桃
嘘だ…
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッ…
桃
桃
何もしていないまろを
寄って集って責めて…
涙目になりながら「俺じゃない」と主張していたまろの顔を思い出す
桃
まろからしたら、どれだけの絶望だっただろう
どれほど悲しかっただろう
どれほど、傷ついただろう
桃
桃
桃
桃
誰でもいいから出てほしいという思いを込めながら、
コール音だけが部屋に響く
5人のLINEでグループ通話をかける
桃
桃
するとその時、
白
桃
白
桃
桃
桃
白
白
白
白
違う
白
違うッ…
桃
白
桃
桃
桃
白
俺が若干パニックになっているのを察したのか
初兎ちゃんが心配そうなトーンで聞く
その時
黒
赤
白
水
あにきを筆頭に残りのメンバーも次々と通話に入ってきた
黒
黒
桃
どうしよう、何から話せばッ"…
白
俺が状況説明出来ない状態だと察したのか
初兎ちゃんが代わりに3人に話し始める
白
白
黒
白
白
白
水
水
赤
この様子じゃ
誰もあのポストのことはまだ知らないのだろう
桃
赤
赤
桃
通話をしながら、LINEにあのポストのスクショを送る
白
水
赤
黒
黒
黒
桃
桃
赤
赤
赤
桃
赤
その時
桃
もっと恐ろしいことに気付いてしまった
まろは今、SNSでとんでもない量の誹謗中傷を受けているはず
何もしていないのに
メンバーからこんな扱いを受け
ネットでも全方位から罵詈雑言の集中砲火に晒されて
そんなの、耐えられるわけがない
それも、真面目な性格のまろだ
脳裏に最悪な展開がよぎってしまった
それは他のメンバーも同じ事を考えたようで
水
桃
焦りながら、まろに連絡をする
< まろ
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
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不在着信
桃
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不在着信
桃
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不在着信
桃
だめだ
連絡が着かない
赤
水
白
黒
ただ頭が空回りする
どうするべきなんだろう
俺はどうしたら良かったんだろう
桃
とにかく
早くまろに謝りたかった
青
薬と酒のダブルパンチでこれまでにないほど気持ち悪い
でもようやく死ねる感じがして
青
重い足を動かして、キッチンの引き出しを開ける
そして中から包丁を取り出した
それをゆっくり、自分の方へ刃を向けてみる
青
青
やっと全て終わりに出来る
もうメンバーとの距離感にも
心無い言葉にも
全部に悩まなくて済む
って、思ったのに
青
ガシャンッ!!(包丁落)
青
ドサッ…(座込)
青
青
刺せなかった
死にたくて仕方ないはずなのに
刺せない自分が居た
青
辺り一面に吐瀉物が広がる
青
腕や足にはいくらだって刺せるくせに
死にたい
全てから解放されたい
自己嫌悪と「死にたい」という黒い感情だけが俺の中に広がっていく
青
どうしていつもこうなんだろう
何をするにしても
全部中途半端
青
_____なら
ちゃんとやり遂げられるだろうか
桃
白
白
雨の中を必死に走る
桃
赤
水
桃
転んでも
黒
桃
肺が痛くても
必死に走る
子供
周りの目とか
風邪引くとか
そんなの気にしていられない
桃
走って、走って、
ようやく着いた
桃
そして、震える手でインターフォンを押す
赤
水
だけど、
インターフォンの音は儚く雨音の中に消えていった
中からまろが出てくる様子も無かった
白
黒
メンバー全員、心配そうに誰も出てこないドアを見る
桃
以前念のためと作り合った合鍵をポケットから出す
緊張しているからか、全然鍵穴に鍵が刺さらない
黒
桃
黒
黒
桃
あにきにそう言われて、すぅっと深呼吸をしてから鍵を刺して回した
ガチャッ…
桃
開いた
桃
久しぶりに入ったまろの家は音一つしなくて
どこか不気味な静けさがあった
そして、
水
赤
入ってきた瞬間に玄関まで来る異臭
多分、吐瀉物の匂い
もしかしたら倒れてるんじゃないかとか
俺の中で不安がどんどん募っていく
桃
そして、異臭のする方へ向かった
桃
どこだ
どこにいる?
リビングを見渡した限り、ここには居なさそうだった
桃
桃
桃
白
赤
桃
そんな会話を交わして、2人と3人で別れた
そしてあにきと1階でまろを探す
だけど見つかるのは
桃
黒
桃
桃
黒
桃
大量の薬とか、お酒とか
吐瀉物の近くに落ちた包丁とか
まろが苦しんでいたと分かる痕跡ばかり
水
桃
黒
水
水
桃
黒
泣いているいむをあにきに託して、まろの配信部屋に行く
するとそこにはりうしょーが居て
桃
桃
赤
白
ドアの前で虚ろな目をして立っていた
桃
恐る恐る部屋を覗くと、
桃
多分、ここが一番酷かった
部屋に広がった吐瀉物
血の染み
血のついているカッター
配信モニターの近くにあるメモには
殴り書きで謝罪の内容が書かれていた
桃
どれだけ追い詰めてしまったんだろう
申し訳なさと後悔でいっぱいになる
桃
赤
白
それから、家中のどこを探してもまろは居なかった
桃
桃
桃
桃
黒
桃
LINEを確認しても未だに既読はついてなくて
もう探す宛も無くて
白
赤
赤
りうらが少しぼかしながら言う
りうらの言う通り、まだ確定してるわけじゃない
まろが"自殺"しようとしてるなんて、
ただの俺らの予想に過ぎない
水
水
水
水
水
白
白
水
水
水
全員の言っていることが分かるから余計に苦しい
一番苦しいのはまろなんだけど
その時だった
桃
向こうに、
見慣れた人影があるように見えた
青
死にたい
最初から居なかったことに出来れば、どれほど楽だろうか
飛び降りならちゃんと死ねるかな
そんなことをぐるぐると考えながら、濡れた柵の手すりに手を置く
ここならある程度の高さもあるし、
雨風が強いからか人も居なかった
青
もう疲れた
何も考えたくない
寧ろここまでもう頑張ったんだ
きっと、許してくれる
そうして、柵を乗り越えて飛び降りた
俺の身体は宙へ真っ逆さまに落ちていって、硬い地面に強く打ち付けられる
はずだった
桃
桃
青
だけど俺の身体が下の地面に打ち付けられることは無くて
代わりに今一番聞きたくない奴の声と一緒に
ドサッと俺の身体は柵の内側に戻された
桃
桃
桃
ないこが俺のことを抱き締めながら謝ってくる
青
だけど今の俺には
そんなもの素直に受け止められる余裕は無かった
青
青
青
桃
黒
黒
水
白
赤
なんで
なんでなのッ…
青
青
桃
桃
青
青
青
青
どれだけないこの腕の中から抜け出そうとしても
強く抱きしめられているせいで全く抜け出せなかった
青
雨を含んだ風が俺らを打ちつける
それからどれくらい経った頃だろうか
ないこが口を開いた
桃
桃
桃
青
ないこを筆頭に、次々と他のメンバーも謝ってくる
赤
水
白
黒
黒
桃
青
許せなかった
青
青
青
青
青
青
青
青
桃
青
青
青
桃
青
青
これだから、昔から謝られるのが嫌いだった
悪いことをしたままの自分でいたくなくて
謝って、許してもらって
罪悪感とか、嫌な気持ちを軽くする
そして謝ったらもう終わり
そんな風に、自分のために謝ってくる人しか居ないから
そしてこいつらもきっと例外ではない
桃
まろから発せられる言葉の次々に心が抉られる
ここまで追い詰めさせてしまったのだと
後悔と罪悪感が押し寄せる
謝って許してもらおうだなんて
桃
その時だった
青
桃
まろの体が突然傾いたかと思えば
どさっ
と倒れ込んだ
水
赤
白
あまりにも突然過ぎて、俺らの間で時が止まった
桃
桃
呼びかけても何も反応しなかった
黒
このまま死んじゃうんじゃないかとか
不安や恐怖で頭がいっぱいになる
桃
桃
桃
桃
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
と安定した動きを見せる心電図モニターをただ黙って見る
まろの身体には点滴とか包帯とか管とか色々なものが着けられていて
痛々しい姿だった
その時、
コンコン
とノック音が聞こえてきて
カルテを持った先生が病室に入ってきた
医者
桃
そしてカルテを見ながら、
医者
医者
医者
医者
医者
と今のまろの状態について話してくれた
桃
医者
医者
医者
俺たちは、そう言う先生の言葉をただ黙って聞いていることしか出来なかった
それから、先生が出ていって6人だけの空間になった
病室は意外と広くて、まろに自傷跡があったからなのか個室だった
桃
黒
病室を見ながら、そんな会話をする
桃
まろのベッドの近くの椅子に座っているほとけに声をかける
水
桃
赤
赤
白
りうらと初兎は、もう病室を飾り付けようとしていた
こいつらの自由奔放さのおかげで、暗いムードになってもすぐに戻ることが出来る
その時だった
青
水
水
桃
いむがいきなり椅子から立ち上がって、まろの顔を覗き込み始めた
俺らも自然とベッドの周りに集まっていく
そして、
青
桃
まだ焦点が定まりきっていなかったけど
まろの綺麗な藍色の瞳が見えた
青
蛍光灯が眩しい
白を基調とした部屋に
微かに感じるアルコールの匂い
視界の端に映るあいつらの顔
ここがどこなのかも、死ねなかったことも、頭が働いていなくても容易に理解できた
桃
桃
桃
青
青
青
そうしたら、死ねたかもしれないのに
水
水
青
やめて
もうこれ以上俺を苦しくさせないで
青
青
俺がそう言うと
5人とも悲しそうに目を伏せた
目が覚めたまろに
「面会も来なくていい」
って言われたけど、それでも俺らは毎日病室に通い続けた
本当に身勝手だけど、また6人で東京ドームを目指していきたかった
桃
青
桃
桃
桃
しばらくは目も合わせてもらえなかったし、無視される日もあった
なんなら、無視される日の方が多かった
桃
買ってきた青い花を、うちから持ってきた花瓶に入れて飾る
窓際に飾ると、陽の光を浴びて更に綺麗に見えた
そんなことをメンバーで交代しながらずっと繰り返していたある日
桃
桃
青
…今日も駄目か
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
青
青
青
桃
まろがようやく話してくれた
桃
桃
桃
応えてくれたことが嬉しくて、
とにかく嬉しくて
食い気味にそう返事をした
ー退院日ー
それからまろは順調に回復し、
無事に退院することができた
白
俺がまろと一緒に病院から出てくると
「お出迎えする!」と張り切っていたメンバーが病院の前で待っていた
桃
赤
青
黒
水
まだ若干メンバーに対して今回の件で空いてしまった距離があるのか
少し緊張しているようだった
桃
桃
桃
青
青
桃
桃
俺達が犯してしまった過ちは消えない
まろの心の傷も、そう簡単に癒えない
失った時間は戻らない
だけど、これから重ねる時間まで失ったわけじゃない
もう一度、信じてみようと思った
ここにいる、大切な人たちを
つむ
つむ
つむ
つむ
つむ
つむ
総タップ数 1245 タップお疲れ様でした(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
コメント
7件
。゚( ゚இωஇ゚)゚。エーン 青くーん退院出来て良かったぁ〜😭😭 何この話めっちゃ神すぎるやろ😭😭😭
最高でしたっ❤︎✨ 青ちゃん無事で何より(T^T) これから仲良くなれるといーな♪ 神作投稿感謝です♪ おーえんしてます!✨
うわぁ〜ん泣泣泣🤪ちゃんタヒななくてよかった〜!これからは仲良くなるかもね!もう、さいこーすぎた…この作品も♡押しとく!押すしかないよね!