皇
確かこうで…
夕方、俺は友達の関係性をノートに書いていた
皇
(あれ、俺はどこに入るの?)
皇
いや、ここ?いや違う
皇
あれ...?
そのノートには俺が写って居なかった
皇
...LINE。
やう
ねー!すめー!!!
皇
んー?
やう
やうさ!きょうね
皇
うんうんうん
やう
〜でさwwwwwwwwww
皇
えやっばwwwwwwwwww
この子はやう。付き合いが長い俺のネッ友だ
皇
いやさー、俺今日学校行けなくて
皇
で、さっきまで友達との関係図をまとめてたの。
皇
そしたら、俺がどこにも当てはまらなくて
皇
皇
情けないなって
やう
なわけ
やう
すめはすめだよ
やう
やうたちいるじゃん
皇
うん、いる
やう
ならいーじゃん!
皇
せやねー!!
やう
風呂入ってくるわ
皇
じゃあ俺も〜
皇
お父さん風呂入ってくる
父親
皇。話がある
皇
いや、俺今から風呂入ろうと...
父親
口答えをするな
空気がおかしいのが一瞬にしてわかった
恐らく学校のことについてだろう
皇
うん、で何?
父親
お前最近学校行ってないやろ?
皇
行ってないじゃなくて、行けない。
皇
無理なんだよ。わかんないくらいに
皇
夏休み前はこんなんじゃなかった
父親
根性無しが。
皇
え?
その瞬間俺の中の何かが切れた。
父親
友達に気使ってる?そんなん使うなよ
皇
だから、性格上ー
父親
口答えするな。
皇
(え?)
父親は立ち上がって俺に近づいた
そしてその数秒後。 俺を振った
皇
痛い...がちでやめて。
父親
お前がお父さん達の言うことを聞かないからだ。
父親
逃げるな。
皇
(逃げてなんかない)
父親は無言で俺を殴り続けた
皇
(俺だって。俺だって。)
腕には1箇所のみ小さいアザができた
皇
...ごめんなさい。
父親
はよ風呂入ってこい
皇
うん。
母親
...
なんで、お母さんは見てるだけだったの?
皇
俺が産まれてきたのが悪かったのかな
また、独り言を呟いた
皇
(ばかみたいな顔してんな俺)
鏡の前で自分の顔を見た瞬間俺はボロ泣きしていた
その時、1件のLINEが来た
しんばし
皇ー
皇
なに?
しんばし
いや、電話しても出なかったから
皇
あー、親と言い合いしてたwwww
しんばし
そっか。
皇
そそそ
しんばし
皇は皇だからな
皇
何言ってんの今更w
しんばし
きもおれ
皇
あたりめーだろ
しんばし
とりあえず、後で電話しよ
皇
うん。わかった
こいつはしんばし。普段おちゃらけてるがこういう時は人の気持ちを誰よりも理解し、 わかってくれる子。
皇
ありがとう
しんばし
何、いきなり
しんばし
いや普通に皇のこと心配やし
皇
はいはい
皇
(ネットか、)
いつの間にかそのまま寝てしまっていた。