【axlr】釣り合わない恋でも。

〈 翌日 〉

〜 放課後にて 〜

言葉を振り絞って伝える アクシアの悲しげな表情に 胸が締め付けられる。

それと同時に 「気にかけて貰えた」 「また話しかけて貰えた」と 感じてしまった自分が 気持ち悪くてたまらなかった。

なんだよ…そんな顔されたら 断れる訳無いだろ、。

っておい！！！

久しぶりに「いつも通り」だ。 やはりアクシアの隣は居心地が良い。

この日常がずっと続けば……

あれは……、っ

カッとなって佐山に殴りかかる。

殴り掛かる前に 矢口に身体を抑えられてしまった。 これじゃ身動きが取れない、！

焦ったアクシアが 矢口を止めようとする、

その瞬間だった。

すかさず佐山がスマホの画面を アクシアに突きつけた。

その内容は_____

そこには 騎乗位で自ら腰を動かし、 喘ぐローレンの姿。

ﾊﾞﾁｭｯ♡ ﾊﾞﾁｭｯ♡

画面を見るアクシアの顔を 俺は見る事ができなかった。

無理もない。 あんなもの見せられて 引かないって方が…

呆然として力が抜けた矢口の腕から ローレンを奪い戻す。

なんだコイツ… 微動だにしてないぞ、…？

ピタッ。 温かいココアが首筋に当たる。

あの後ゲーセンに行ったが 空いておらず、 行く場所の無くなった俺たちは公園に来た訳だが。

コイツはその間も 「いつも通り」に俺に接した。

つい口から出てしまった。 こんな事、 聞くつもりじゃ無かったのに。

思わず声が荒がる。

縋るような目で見ると いやらしく、尻を押し付けるように アクシアの膝に乗る。 （※対面座位）

ボロボロと涙を流しながら アクシアの腕に縋り付く。

涙で視界がぼやける。 外は寒いはずなのに、 アクシアの体温で暖かく感じる。

涙でぐしゃぐしゃになった顔で アクシアを見上げ、 言葉を震わせながらそう言うと

口の中が痺れるようなキス。 舌を絡み合わせたそれは すごく長く、熱い時間だった。