テラーノベル
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主
主
主
主
顔に飛び散った鮮血。
濃い血の匂いにくらくらする。
凶一郎
ぐらりとこちらに倒れ掛かってきた物体が自分の恋人であると気がついたのは、少し経ってからだった。
太陽
間抜けな声が口から漏れる。
凶一郎
凶一郎さんの呻き声に、ハッと我に返る。
着ていた任務服の黒いパーカーを脱いでTシャツ姿になる。
パーカーを傷口に押し付けて血を止める。
太陽
凶一郎
凶一郎
凶一郎さんの顔がゆっくりと近づいてくる。
唇と唇が触れ合い、顔が熱を帯びる。
太陽
凶一郎
凶一郎
ぼろぼろと涙が溢れてくる。
太陽
凶一郎さんは力なく微笑むと、少し震えた手で、俺の涙を優しく拭ってくれた。
凶一郎
凶一郎
太陽
凶一郎さんはもう一度微笑むと、動かなくなった。
太陽
太陽
太陽
太陽
ぜぇぜぇと息が苦しくなっていく。
二刃
姉さんの声をぼんやりと聞きながら、俺の意識は段々と遠のいていった。
コメント
1件
うおおおおお!!凶太!うおおー!