お祭りから帰ってきて、 浴衣を脱いで、部屋着に着替えて。 でも、元貴の表情はまだどこか落ち着かなくて
ソファに並んで座るけど、 滉斗の方にぴとって寄りかかって、離れない。
若井滉斗
元貴、まだちょっとドキドキしてる?
大森元貴
うん。人混み、すごかったし……あいつも、ちょっとキモかったし…
若井滉斗
怖かったよな。
……でも、もう大丈夫。
ここ、俺と元貴だけだよ
……でも、もう大丈夫。
ここ、俺と元貴だけだよ
その言葉に、元貴の指先がそっと滉斗の服をつまむ。
大森元貴
……あのさ、もし
“ずっと抱っこしてて”って言ったら……お前、どうする?
“ずっと抱っこしてて”って言ったら……お前、どうする?
若井滉斗
言われる前に、もうしてるつもりだったけど?
大森元貴
……バカ。やさしすぎるんだよ、お前……
ぎゅっと抱きしめられて、 元貴は滉斗の胸に顔をうずめた
大森元貴
……やだ。もう離れたくない
今日はずっとここにいて
今日はずっとここにいて
若井滉斗
ここにいるよ
眠るまで、いや、夢の中でも隣にいるから
眠るまで、いや、夢の中でも隣にいるから
ふたりきりの静かな部屋に、 時計の音と、心臓の音だけが響いてる。
大森元貴
……なあ、滉斗
若井滉斗
ん?
大森元貴
さっきは…マジで怖かった。
大森元貴
でも、お前が来てくれたとき泣きそうなくらい、ほっとした
若井滉斗
……ありがとな
そんなふうに言ってくれて、嬉しい
そんなふうに言ってくれて、嬉しい
滉斗の手が、元貴の髪をやさしく撫でる。 子どもみたいに、甘える元貴を包むように
大森元貴
……しばらくこのままでいて
今日は俺、“赤ちゃん”だから
今日は俺、“赤ちゃん”だから
若井滉斗
あいあい、赤ちゃん元貴くんよーしよしよし、かわいいね〜
大森元貴
うるさい。……でも、そのままやってて
目を閉じると、滉斗の声だけが聞こえる。 やさしいぬくもりと、落ち着く香り
世界でいちばん安心する場所






