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泣いているのは、ひとらんらんという まだ齢5歳の少年だった
これは訓練の途中の出来事であった
ひとらんの父は、その国では 5本の指に入るほどの剣豪で、
軍人となり、大佐にまで出世した
しかし、それを息子にまで迫った。
剣術の訓練中、ひとらんの父の刀が ひとらんの額に掠った。
いまだに止まることを知らず、 流れ続く血は痛々しいものだった
遂には訓練場から逃げ出す程だった
額が痛むのか、 額をタオルで押さえつけ、 涙を堪えている。
すると、どこかから 歌声が聞こえてきた
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ひとらんは辺りを見回し、 歌声が聞こえる方向へ歩みを進めた
最終的に辿り着いたのは、 教会の裏にある 小さな花畑だった。
そして歌っていたのは 教祖のオスマンだった
様子を伺っていると、 ひとらんのポケットに入っていた 白色の石が光り出した。
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ひとらんが気づいた時には 目の前にオスマンが立っていた
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オスマンは深緑色の石をポケットから 取り出した。
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それはひとらんの石同様、光っていた
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多分、それがマンちゃんとの出会い
5、6年経った今じゃ あまり思い出せないけれど。
現在、齢約11歳のひとらんは、 順調に出世し、中尉となった
彼は深い深呼吸をした後、 強張った顔でドアをノックした
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入れ、と声が聞こえて、 ひとらんはドアを開けた。
ここは大将室、 ひとらんの父親の仕事場だ。
父親もこの5、6年で 階級を上げたのである。
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彼はまた大きなため息を吐いた
下町に続く森の道で
目を瞑り、
決意した後、もう一度目を開けた
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彼にはまだ行くところがある
一心不乱に森を走り抜けた
今だけはこうやって遊ぶことができる
そう思いながら森を駆け抜けた
枝に掴まり、そのまま 遠心力に身を任せてみたり、
バク宙をしてみたり、 木々をリズミカルに避けてみたり
そうしてしばらく走ったら 街が見えてくる。
もうすぐ祭りが始まる
丁度3日後に控えたウァーター祭り、
人々は笑いながら祭りの準備をする
賑わう街中を見向きもせず、 ひとらんは教会に向かった。
大きな教会の裏には小さな花畑がある
そこで今日も歌っている
教祖、いや、オスマンが
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コメント
1件
誤字が多すぎるー