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作者
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満州国
寒いような暑いようなそんな気温の中僕は歩く 手は手袋を纏い鞄を持ち、体はトレンチコートで覆い、足は靴に乗る 足がコンクリートと砂が混じった旧式のプラットフォームまで進む あの人のことについて考えていると大きすぎる音で、それが存在を知らせていた。
満州国
本来この鉄道は、運行する会社はなく廃止される予定だった。 僕と同じかはたまた違うのか、というような鉄道運転経験者この鉄道を運転している。
中華民国
何度も何度も聴いた少年というには低い声が聴こえる。 その声の主が運転席に乗っていた。 いつも居るはずの人間がいないことは無視をして問いかけた。
満州国
国家はいつまでもなくならない。 他政権に敗れたのならば、普通は都市部から離れたところに住んでいる。
中華民国
中華民国
満州国
満州国
中華民国
中華民国
奴が指したところを見ると 予定の時刻より10分ほど遅れた午前10時40分を指していた
満州国
風が吹かないはずの車内に潮風が吹いた気がした。
中華民国
確か蒙古語つまり彼の母国語と言える言語の一つで去死吧 日本語に直すとくたばれに当たる
理解と共に脳からとてつもない量の感情が渡った あの人に対する恋愛感情とは別の感情 劣等感も哀しさもない知らない感情 ただ興奮に近い物だということは分かった。
満州国
無理やり高くした様ないつもの声とは違う ドスの効いた低い声が張り巡らす頭の中で閃光のように走る 簡単に言えば考えを遮断された。
満州国
中華民国
中華民国
言葉発すると同時に主幹制御器に力を入れる
満州国
満州国
扉が開き扉も閉めないまま彼は何処かへ行ってしまった 海辺の駅では波の音潮風全てを感じられるはずなのに 何も感じられなかった それほどまでに興奮していた。