/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
シェアする/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
ちょっと変更･･･
豪華な客室2部屋 普通の客室2部屋 粗末な客室3部屋 で。
マスカットが 咲希＆寧々 絵名＆遥 みのり＆瑞希
ストロベリーが 司＆類 彰人＆冬弥 奏＆志歩＆愛莉
寧々
････････････
寧々
ま、まさかドッキリハウスそのものが極上の凶器だったの･･･！？
寧々
ま、いっか。話を進めようか。
みのり
そんなあっさりでいいの！？
寧々
だって、本当に大事な所は･･･
寧々
その建物の構造を利用した犯人･･･アキロボを殺した犯人は誰かって事だからね。
寧々
とにかく、犯人が建物の構造を利用したって言うなら、まずはその方法から考えてみようか。
瑞希
弟くんの殺害方法だね･･･
寧々
その死因からハッキリさせた方がいいかもね。そうすれば殺害方法も見えてくるんじゃない？
瑞希
弟くんは･･･堕落死じゃないかな。
瑞希
ドッキリハウスの秘密って、タワーもハウスも縦に重なっている構造の事だよね？
瑞希
じゃあ、犯人はその高さを利用して弟くんを堕落死させたんじゃないかな。
愛莉
突き落としたって事？どこから突き落としたのよ？
瑞希
いや･･･そこまではちょっと･･･
司
それにタワーにしても無理だろう･･･？
冬弥
タワーのフロアが1階にある時は4階の扉からは入れないのか･･･
寧々
じゃあ、こういう方法は？
寧々
アキロボをタワー内に閉じ込めたままフロアを4階から1階に移動させた･･･
寧々
その時の落差を利用して･･･
奏
待って、あのセンサーがある限り、もう1つのタワーの扉は開かないはずだよ。
瑞希
それは違うよ！
瑞希
弟くんは首の後ろのオヤスミスイッチを押されるとスリープホードになって全機能が停止する･･･
瑞希
スリープモードになった弟くんならセンサーにも引っ掛からないはずだよ。
遥
でも、その状態でエレベーターを動かした所で東雲くんも一緒に動くだけじゃない？
寧々
うん、それを説明しようとしたんだけど･･･
寧々
ある仕掛けを使えば落差を作れるんだよね。
寧々
その仕掛けっていうのは･･･
咲希
うーん落ちていたドアノブとか？
瑞希
それに賛成だよ！
瑞希
ドアノブには何かで擦ったような跡があったよね？
瑞希
あれって、ワイヤーで擦った跡なのかも･･･
みのり
そのワイヤーって、東雲くんを縛っていたワイヤー？
瑞希
あのワイヤーの先端って輪っかになっていたんだよね。
瑞希
その輪っかをドアノブに引っ掛けた状態でエレベーターを動かせば･･･
冬弥
そ、そんな事したら宙吊りになってしまうぞ･･･
寧々
うん、宙吊りにしたんだよ。
寧々
犯人はスリープモードになったアキロボをワイヤーで縛り付けて･･･
寧々
輪っかになったワイヤーの先端を、4階のストロベリータワーのドアノブに引っ掛けた･･･
寧々
その状態でタワー内のエレベーターを4階から1階のマスカットタワーの方に移動させて･･･
寧々
そうやって、アキロボを宙吊りにしたんだよ。
瑞希
そうする事で犯人は落差を作ったんだよ。
瑞希
あの状態で目が覚めたらどうなると思う？
愛莉
そもそもどうやって目を覚ますのよ？
瑞希
アラームだよ。あれを使えばスリープモードを解除出来たはずだよ。
瑞希
犯人は予めアラームを設定しておいて、その状態で弟くんを宙吊りにしたんだよ。
寧々
そのアラームで目を覚ましてみたら、何故か逆さ吊りになってて･･･
寧々
いきなりそんな事になっていたら当然焦るよね。
寧々
思わずビクッて体が動いてしまう･･･
類
そして、その弾みで簡単に落ちるように･･･
類
ワイヤーはドアノブの先端に外れやすい状態で引っ掛けられていたんだよ。
類
実際、ワイヤーの擦った跡はドアノブの先端の部分に付いていたからね。
志歩
でも、彰人さんが落ちた理由ってワイヤーが外れたからじゃなくてドアノブが壊れたからでしょ？
類
きっと、目覚めた東雲くんの暴れ方が予想以上で、ドアノブごと壊れちゃったんだろうね。
遥
それは･･･犯人にとっても予想外だっただろうね。
遥
だって、証拠が残っちゃうもんね。
類
それで、そのアラームタイマーのせいで東雲くんは逆さ吊りのまま落下してしまった訳だけど･･･
類
彼はそのまま地面に激突した訳じゃないんだよね。
瑞希
うん、弟くんは地面に墜落した際に柱に激突してしまったんだよね。
絵名
ここで柱ね！
司
だからあんな所にオイルが付いていたんだな･･･
絵名
やっぱり凶器は柱だったのね！
愛莉
でも、どうやってここから犯人を探すの？
奏
じゃあ･･･アラームタイマーの方はどう？
奏
アラームが7時半に設定されていたのは確かだし、そこから割り出していけば･･･
絵名
待って、おかしいわよ。
絵名
確かに、私は遅れてたけどそれでも7時にはタワーに行ったのよ？
咲希
本当だ･･･アタシもだよ！
咲希
ラジオ体操に遅れる訳にはいかないし･･･朝7時前にはマスカットタワーに行ったよ！
絵名
そこで彰人の死体を見つけたって事は、私達は7時半のアラームより前に･･･
司
また矛盾が生まれたな･･･
司
どっちかが偽の時間って事か？
愛莉
じゃあ犯人は彰人くんの時計を狂わせたのかしら？
瑞希
それは違うよ！
瑞希
ううん、弟くんの時計は電波時計だから、狂う事はありえないんだよね。
志歩
もしかして･･･咲希達が見た時計の方が狂ってたんじゃないの？
みのり
マスカットハウスの時計が･･･？
冬弥
いや･･･俺はドッキリハウス内の全ての時計を調べてみたが･･･
冬弥
全部同じ時刻を指していたぞ。
司
となると･･･証言が本当かどうかだな･･･
咲希
待って、お兄ちゃん！嘘なんて付いてないよ！本当だよ！
司
そうだな！咲希が嘘を付くはず無い！
司
どうせ勘違いしたんだろう？
愛莉
いや、間違いなく7時だったわよ！！
瑞希
冬弥くんは建物の中の全ての時計を確認したって言ったよね？
冬弥
ああ、全て同じ時刻だったぞ。
瑞希
その全ての時計が均等に狂わされていたとしたら？
冬弥
全ての時計が･･･？
瑞希
だったら、いくら時計を確認した所で気付く訳無いよね。
遥
となると、正確なのは東雲くんの時計だけだね･･･
寧々
アキロボが死んだのは･･･間違いなく7時半だよ。
司
問題は、その7時半がオレ達にとっては何時だったかだな･･･
咲希
う〜･･･墜落した時の音でも聞こえてたら･･･
瑞希
待って、墜落した時の音なら聞いてるよ！あの地響きみたいな音でしょ？
咲希
地響き？
みのり
地震と思ってたけど、あれって東雲くんが墜落した音だったんだ･･･
愛莉
その音ならわたし達も聞いたわよ。
司
オレらがストロベリーハウスのラウンジに集まっていた時だな･･･
咲希
･･･････････････
司
どうしたんだ？
咲希
えっと･･･その音･･･アタシは知らないって言うか･･･聞こえなかったかも･･･
遥
寝てて気付かなかったの？
咲希
ううん･･･昨日は空腹のせいで一睡も出来なくて･･･ずっと起きてたよ。
志歩
とりあえず、話に戻るけど･･･
絵名
あの地響きが聞こえたのは朝の5時半くらいだったわ。
寧々
え？分かるの？
絵名
えーと･･･飛び起きて･･･部屋を飛び出ちゃって･･･その時にラウンジの時計を見たのよ。
奏
絵名、ナイス。
瑞希
つまり、時計は2時間ずらされていたんだ！
冬弥
に、2時間もか･･･！？
遥
でも、なんで時間をずらしたのかな？
類
そんなの東雲くんだけをおびき寄せる為だよ。
類
時計を狂わせた上で、ある事を利用すれば、必ず東雲くんだけがタワーにおびき寄せられるからね。
類
それで、犯人の目論見は見事に成功した･･･そういう事だよ。
瑞希
朝のラジオ体操だ･･･犯人はあのイベントを利用したんだよ。
類
僕達はあのイベントの為に、毎朝7時にマスカットタワーに行く必要があったよね？
類
でも、そこで建物内全ての時計が狂わされたら僕達はどうなるかな？
瑞希
時間通りにはタワーに行けなくなる･･･でも弟くんだけは･･･
瑞希
弟くんには電波時計があったからね。
類
犯人はそうやって彼だけが正確な時間にタワーに来るよう仕向けたんだよ。
冬弥
じゃあ･･･俺が開け方に目撃した彰人の姿は･･･
類
確か、青柳くんが彼を目撃したのは朝5時くらいだったかな。
類
その時間も2時間ずれて7時だったはずだから･･･うん、そういう事だよ。
類
その時、東雲くんは時間通りにラジオ体操に向かう所だったんだよ。
瑞希
そうか･･･今考えるとあの時のモノクマの言葉もそうだったんだね。
瑞希
全員がラジオ体操をサボるって言葉ね。
類
これで犯人もだいぶ絞れそうだね？
瑞希
え？
愛莉
なんで今の話で犯人が絞れるのよ？
類
それは･･･青柳くんの話を聞けば分かるはずだよ。
冬弥
俺のか？
冬弥
もしかして、あのアラームの事か？
寧々
アラーム？
冬弥
俺が彰人を目撃したしばらく後、ストロベリーハウスのラウンジで時計が鳴ったんだ。
冬弥
しかも、あれは地響きが聞こえる直前･･･そうか･･･そういう事だな･･･
冬弥
あの地響きの時に彰人が死んだとすると、その時アリバイが無い人が怪しいって訳だな。
絵名
居るの！？その時アリバイが無い人が！
奏
そうだ、思わず部屋を飛び出してしまうほど大きな音だったんだから･･･
奏
ラウンジに出てこなかった人･･･1人だけ居るよ。
瑞希
それって類だよね？
類
･･･････････････
志歩
確かに･･･神代さんはその時居なかった･･･
司
あんな大きな音が鳴ったのに部屋から出てこなかったなんて･･･お前は部屋に居たのか･･･？
類
･･･････････････
みのり
じゃあその時どこに行ってたの･･･？
類
･･･････････････
咲希
な、何か言ってよ！
類
単刀直入に答えると･･･
類
僕はラウンジに行きたくても行けなかったんだよね。
瑞希
それって･･･どういう事？
類
僕にはね･･･そのアラームはもちろん、地響きの音も聞こえなかったんだよね。
瑞希
聞こえなかった･･･？
咲希
で、でもそれはアタシもだよ！
咲希
ストロベリーハウスのアラームが聞こえないのは当然だけど、地響きは聞こえなかったよ？
寧々
えっと･･･わたしもなんだよね。
瑞希
えっ？
寧々
すっかり熟睡してたからそのせいで気付かないと思っていたけど･･･
寧々
そうじゃなくてわたしは地響きの音に気付けなかったんだよ。
遥
それ･･･どういう事？
類
まだ分からないのかい？
類
ほら、僕達の共通点･･･それを考えたら分かるはずだよ。
瑞希
3人とも･･･豪華な客室に泊まっていたよね？
瑞希
思い出したよ･･･確か、あそこの･･･豪華な客室は防音性があるんだった･･･
類
流石だね、予備学科とは思えないよ。
瑞希
･･･････････････
類
さてと、これで犯人も分かったはずだよね？
瑞希
･･･････････････
瑞希
それは･･･
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
