テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
先生
先生の一言で、教室が一気に ざわざわし始めた。
くじを引く順番を待ちながら、 私は心臓がドキドキしていた。
春野ひなた
小さく願う
本当はただ一つだけ。
あの人の近くの席に なりますように。
先生
先生に呼ばれて、くじを引く
紙を開くと、そこには
3列目窓側
と書いてあった
自分の席を確認して、 顔を上げた瞬間。
春野ひなた
思わず声が出そうになる
そこは
彼の席だった
朝倉りく
椅子に座ると、 隣から声が聞こえた
びっくりして顔をあげると ずっと気になっていた クラスメイトが、軽く笑っていた。
春野ひなた
声が小さくなる。
春野ひなた
授業が始まっても、 なんだか落ち着かない
ノートを書いている振りをしながら、 少しだけ横を見る。
すると
朝倉りく
目が合った
春野ひなた
慌てて前を向く。
隣で、くすっと笑う声が聞こえた。
次の授業
消しゴムがころっと机から落ちた
春野ひなた
床に転がって、机の下へ。
取ろうとしたその時
朝倉りく
目の前に消しゴムが差し出された
春野ひなた
受け取ると彼が言った
朝倉りく
春野ひなた
顔が一気に暑くなる
朝倉りく
春野ひなた
言葉が詰まる
すると彼は少し笑っていった。
朝倉りく
春野ひなた
朝倉りく
その言葉に、胸が少しだけ軽くなる
それから少しづつ。
授業の合間に話したり、 ノートを見せあったり
気づいたら、前よりずっと 自然に話せるようになっていた
そしてまた先生の声
先生
教室がざわめく
春野ひなた
少し寂しくなる
帰る準備をしていると
朝倉りく
隣から声がした
朝倉りく
春野ひなた
彼は少し照れたように言った
朝倉りく
一瞬驚いて
でも直ぐに笑って答えた。
春野ひなた
少し勇気を出して続ける
春野ひなた
彼は笑った
窓から入る夕方の光の中で
席替えは終わる
でもきっと
この恋は、ここから始まる