ぼくの家は父親が精神疾患を患っていて、母親はそれが嫌なのかぼくが小さいときに出ていった
それでも小学校は4年生まではどうにか通えてはいた
でも5年生になった頃、父親の精神疾患は悪化して学費を払えなくなってしまった
結果、学校を辞めたのも同然のようなものだった
家族(使い回し)
菰桃瑠緒
荒れる父親の面倒を見ながら家事をやってまた面倒を見てそれからまた家事…
毎日その繰り返しで唯一の癒しは楽曲を制作してるときだけだった
特に出すわけではないけど自分の気持ちを曲に乗せるのとすごくスッキリした気持ちになるのだ
ピンポーン♪(チャイム
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
この2人は家が近い同い年の幼馴染
幼馴染の2人だけがぼくのことを気にかけてくれていた
この2人といるときだけは学生に戻れてる感じがした
親友(使い回し)
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
その時、断ればよかったんだ
2人に甘えないで家にいればよかったんだ…
音楽祭の日、当日はすごい人で溢れていた
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
2人と音楽祭を楽しんでこれがいい思い出になると思っていた
ペンライトを振っていいフレーズがある度に頭に詰め込む
中でも粟島弦馬…そう彼から学ぶものはたくさんありこの人を憧れにしたいそう思ったときだった
バキッ!
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
親友(使い回し)
親友(使い回し)
ドンッ!(2人が瑠緒を押す
菰桃瑠緒
ガシャーン!
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
しかしぼくの呼び掛けに返答はなかった
逃げ出す人たちと何度もぶつかりながらもずっと幼馴染を呼び続けた
でも返事は返ってこなくて2人はもう帰ってこないんだって気づいた
それからどうやって家に帰ったか覚えてない
いや家には帰ってないんだった…帰れなかったんだ
警察
菰桃瑠緒
警察
菰桃瑠緒
警察
事情はあとになって知った
父親が騒動を起こしてしまい警察に保護されたのだ
そして児童養護施設に送られることになった
児童養護施設に入ったけど誰とも関わらずひたすら部屋に籠った
別に世に出す訳じゃないからと楽曲を制作する日々を送っていた
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
様々なショックから一日中泣き続けた
前は楽曲を制作したら楽しかったのに今はちっとも楽しくはならなかった
毎日泣いて、次第に涙が枯れていった
菰桃瑠緒
その時から感情の起伏が乏しくなった
もう何をしても明るかった時間を取り戻すことはできないんだなって思った
ぼくが養護施設に来てしばらくしたときこの施設の人があるものをくれた
菰桃瑠緒
音楽が好きなぼくのために昔大人気だったバンドのアルバムをプレゼントされた
このバンドは父親の世話や家事が辛いときにいつも聞いていたものでもあった
ぼくが知らないだけで周りはずっと心配してくれていたのだ
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
菰桃瑠緒
2人が生きてたらそう言うと思った
ぼくらしく生きてって言われる気がした
みんなを心配させたくないその一心であることを決めた
コメント
5件
みんなの過去が暗い〜
みんながみんな辛すぎる😭