桜笑
あの見習いくんにそっくりな走者を思い返す
桜笑
桜笑
そっとハチマキを握りしめる
学園のハチマキは洗って返すのが通常なのだ
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
あたしは確かめたくて、あることを決めると洗濯機にハチマキを放り込んだ
美桜
桜笑
桜笑
見習いくんのこと
あれが本当にそうだとしても会長はきっと何も教えてくれないんだろう
だから見間違えじゃないなら…聞きたい
桜笑
美桜
桜笑
桜笑
美桜
美桜
桜笑
桜笑
美桜
美桜
美桜
美桜
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
美桜
美桜
桜笑
桜笑
桜笑
桜笑
美桜
美桜
桜笑
桜笑
桜笑
菜乃
桜笑
菜乃
桜笑
桜笑
菜乃
桜笑
美桜
美桜
桜笑
美桜
美桜
美桜
美桜
桜笑
そっとアルバムに触れる
そのクラス写真にいる見習いくん(仮)は1人だけそっぽを向いていて
写真に興味さえなさそうだった
桜笑
アルバムは更に続いていて
だけど修学旅行とかいろんな行事ごとの写真を見ても、カメラ目線のものは1つもなかった
桜笑
美桜
美桜
桜笑
桜笑
美桜
美桜
先ほどから棚を漁っていた美桜さんは何かを見つけ出す
引っ張り出されたそれにはこう記されていた
『高等部2年修学旅行』
桜笑
桜笑
美桜
美桜
美桜
封筒から写真を取り出す
そこには美桜さんや、何故か会長もたくさん映っていて
本当に何故か、見習いくん(仮)と3人で映っているものもあった
と言っても周囲にばっかり気を向けていて顔はほとんど映ってはいない
桜笑
そう思ったときだった
〜〜♪
美桜
桜笑
美桜
美桜
桜笑
美桜さんは立ち上がると扉の方へ歩いていく
桜笑
美桜
そして扉を開いた瞬間美桜さんはわっと飛びつく
美桜
美桜
美桜
その聞き覚えのある声にチラリと顔を覗かせると
そこにはやはり、あの人物がいた