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元貴は、人混みに流されながら なんとか屋台の端に逃げ込んだ。
でも……
酔っ払いキモキモおじさん
大森元貴
酔っ払いキモキモおじさん2
大森元貴
酔っ払いキモキモおじさん2
腕を掴まれた瞬間、 心臓が、ズンと重くなった。
大森元貴
男の手がさらに近づいて、浴衣の裾を掴まれかけたとき——
???
鋭く冷たい声が背後から落ちる
若井滉斗
男が目を丸くした瞬間、 滉斗はぐいっと元貴を自分の後ろに引き寄せる。
酔っ払いキモキモおじさん2
若井滉斗
その声に圧が乗る。 今までどこか甘えてた顔とはまるで違っていた
酔っ払いキモキモおじさん
逃げるように去っていった男。 滉斗はすぐに元貴の方へ向き直る。
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
元貴は、声を震わせながら滉斗の胸にしがみついた。
ぎゅっ、ぎゅっ……って、子供みたいに力いっぱい
大森元貴
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
元貴はそのまま、滉斗の胸に顔をうずめて まるで赤ちゃんみたいに、静かにふるえてた
大森元貴
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
若井滉斗
人混みのざわめきも、屋台の明かりも、花火の音も 全部遠くなって。
ふたりの世界だけが、やわらかく、温かく包まれてた。