あの日の事と陛下に言われた事で妙に意識してしまうようになってしまった
リリィ
イヴ
イヴ
!…はい
リリィ
…?どうしたの?
それに、彼女との距離も近くなったような気がする
イヴ
どうしましたか?
リリィ
あのね…
リリィ
この前出してもらった書類なんだけど…
イヴ
はいはい…
彼女が近づくとふわっと香水の香りがする
イヴ
(…控えめだけど上品な香り……彼女らしいな…)
リリィ
でね…ここの数字って合ってる?
イヴ
…はい、合ってますよ
リリィ
…そう…分かったわ
リリィ
ありがとう
イヴ
はい
リリィ
………
イヴ
…?
用が済んだはずなのに動かない彼女を不思議そうに見つめると彼女は私の隣に座った
イヴ
…殿下…?
リリィ
…2人きりの時は…
リリィ
名前で呼ばない?
イヴ
…え?
リリィ
…殿下じゃなくて…リリィ…って
リリィ
……だめ…?
上目遣いでお願いする彼女に少しうろたえる
イヴ
あ…え…
イヴ
…殿下が言うなら…
リリィ
む…
リリィ
殿下…?
イヴ
あ…
イヴ
…リリィ…
リリィ
…うん!
嬉しそうに返事をする彼女にドキッとする
イヴ
っ…
リリィ
じゃ、またね
リリィ
お仕事頑張って
イヴ
…は…はい…
イヴ
(〜〜……)
イヴ
だめだ…
イヴ
1回意識してしまったら止められない…
イヴ
……はぁ…
イヴ
まずい…
イヴ
非常にまずい…!!






