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いふ
そう言って、俺は俺の大好きな人に 飛びついた
悠佑
いきなり飛びつかれて少しだけ 怒った様子を見せてたけれど、 俺は知っている
いふ
毎日が「おはよう」で始まることも
悠佑
君のはにかんだ笑顔が可愛いことも
いふ
可愛い君が愛おしい!
悠佑
いふ
朝休み、当然のごとく寝ていた俺に 隣の席の彼が話しかけた
いふ
悠佑
なんでもないように話しているが 俺にとっては一大事である
いふ
俺は虫が大の苦手だ。 思わず大声をだして隣の席の彼に 飛びついてしまったのも無理は無い
悠佑
悠佑
いふ
ぐりぐりとあまり話したことのない 彼に頭を押し付けることで、 恐怖を紛らわした
悠佑
いふ
また彼に飛びついてしまった。 が、今はそんなのどうでもいい!!
悠佑
いふ
悠佑
いふ
そう言って、彼は、手慣れた手つきで虫を追い払ってくれた。
いふ
たった、それだけ
悠佑
たったそれだけのこと
いふ
悠佑
だけど、俺にとっては
いふ
悠佑
いふ
君との初めての、大切な思い出だ
いふ
初めて食らった眩しい笑顔に 俺の心は射抜かれてしまったんだ
あの日から、仲良くなれた。 最近のことだけれど、大切な思い出だ
悠佑
いふ
おしゃべり好きで、
悠佑
よく笑う、
いふ
悠佑
いふ
そんな元気いっぱいの、 俺の大好きなアニキ。
いふ
ねえ、アニキ、愛しとるで。
いふ
考えたいことが多すぎて、 お風呂の中で一人、ブツブツと呟く
いふ
昨日、友達に誘われて行ったカラオケ 別のことを考えていた
いふ
恋って、難しい
一時間ほど風呂から出てこず、 母親に小言を言われたのは 新しい記憶である。
甘酸っぱいような恋をして、 恋焦がれてみたい。
いふ
いふ
酸っぱくなくて、辛くなくて、 ただただ甘い恋。
いふ
いふ
ベッドの中でだんだんと沈む視界に 目を瞑った
いふ
悠佑
今日もおはよう笑顔セットで 俺にとっての一日が始まる
いふ
ぐっとやられそうになるのを 堪えながらそう言った
悠佑
いふ
アニキの手に挟まれていたのは、 ハートシール付きの手紙だった…… つまり、ラブレターではないだろうか
悠佑
にまにまと口角を上げながら 話すアニキと反対に俺の心は 壊れそうになる
いふ
誤魔化すのが下手になってしまった と、心の中で痛感する。 だが、言いたいことは言えた。
悠佑
いふ
もちろん受けるよ、とかの肯定の 言葉が飛んでくると思っていたのに 現実は真逆だったようだ
悠佑
悠佑
コチラを向いて、まろではなく名前で 俺のことを呼んで、 悪戯っ子のような笑みを浮かべている
いふ
俺は、いつも君の笑顔に やられている。
いふ
認めちゃうよ、こんなの
いふ
悠佑
ケラケラと笑って俺の様子を 伺っていたらしい。
いふ
こんな小悪魔な彼も 天使みたいな彼も……俺は、
いふ
小声で呟く、けどきっと近くにいた 彼ならば…気づくだろう。
いふ
悠佑
ほら、思っていた通りだ
いふ
にっこりと笑いながらさっきの仕返し のつもりで聞いてみると
悠佑
そう言って、耳まで真っ赤になった アニキが机に項垂れた
いふ
悠佑
いふ
可愛い君が愛おしい!