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#先生
MIRAN@一時的浮上
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#異世界転移
花月夜れん
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俺には、2つ下の幼馴染がいた。
家も近くて、昔から一緒にいるのが当たり前で。
俺にとっては、妹みたいな存在だった。
俺が入社3年目の頃、彼女も社会人になった。
しばらくして、会社の人間関係のことで悩んでるって話を聞くようになった。
最近、会社しんどい
ちょっと嫌な人がいて……
最初は、そのくらいだった。
だから俺も、
そんなの、どこにでもいるだろ
気にしすぎじゃね?
嫌なら辞めればいいじゃん
そんなふうに返してた。
別に、突き放したつもりはなかった。
ただ、本当に分かってなかったんだと思う。
俺も仕事を覚えるので精一杯で、
また今度ちゃんと聞くから
そう言って、何度も後回しにした。
そのうち、彼女は仕事に行けなくなった。
心も身体も壊して、会社を辞めた。
それでも俺は、
仕事を辞めたなら、少しずつ元気になるだろうって。
どこかでそう思ってた。
でも、違った。
彼女はそのまま社会に戻れなくなって、
しばらくして、自ら命を絶った。
俺に残ったのは、
あの時、もっとちゃんと聞いてれば
それだけだった。
俺が何かしたから、そうなったわけじゃない。
頭では分かってる。
それでも、
あの時の言葉を何度も思い出す。
『気にしすぎじゃね?』
『嫌なら辞めればいいじゃん』
あいつがどんな気持ちで俺に話してたのか。
俺は最後まで、分かろうともしなかった。
それから、人と深く付き合うのが怖くなった。
女の子とは遊ぶ。
でも、深入りはしない。
誰かにとって、自分が大きな存在になるのが怖かった。
また大事なことに気づけなかったら。
また、相手の苦しさを分かったつもりになったら。
俺には、人とちゃんと向き合う資格なんてない。
ずっと、そう思ってた。
コメント
1件
綺斗の過去、けっこう重かった……。「気にしすぎじゃね?」って言葉がずっと刺さる。後回しにした自分を責め続けて、深入りできなくなった理由が痛いほど分かる。でもこれは綺斗sideで、本編の彼の言動の裏側が見えた気がする。ここからどう向き合っていくのか、続きが気になる。