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望月風香

みなさんこんにちは!

望月風香

望月風香です

望月風香

今『白色の約束』というのを書いているんですけど、

望月風香

その間に書きたいのが思いついて急ぎで書いてみたのが今回のものです

望月風香

正直思いつきで書いていったので

望月風香

いろいろ変なところや誤字脱字があるかもしれませんが

望月風香

どうか温かく見ていただけると嬉しいです

望月風香

今回は一話読切なので

望月風香

一話だけで完結する物語です

望月風香

最後の終わり方はずっとやってみたかった終わり方なので納得いかなくてもご理解お願いします🙇‍♀️

望月風香

あと『白色の約束』とは全くの別物です笑

望月風香

それでは本編どうぞ!

昔から1人が好きだった

団体行動が苦手で人と関わるのも苦手だった

だからいつも1人でいた

けど、そんな日常を変えた人がいた

桜利海斗

実葉さん!起きて!

桜利海斗

授業に遅刻しちゃうよ!

実葉つばさ

あ、ごめん、ありがとう

彼の名前は桜利海斗

明るく優しく友達も多いからクラスの人気者

顔もイケメンだし運動神経抜群で頭もいいからモテる

きっとこういう人が人生の勝ち組なのだろう

そんな彼はことあるごとに私を助けてくれる

移動教室の時や授業で当てられた時、先生の手伝いをさせられた時など

とにかく助けてくれる

実葉つばさ

(何でこんな私に気にかけるのだろう)

桜利海斗は謎だ

実葉つばさ

ま、何でもいいけど

ある日のホームルーム

今日はこの間の中間テストの結果が返される日だ

実葉つばさ

(席次上がっているといいなぁ)

生徒A

最悪〜点数下がってる

生徒B

見てみて!点数上がったよ!

落胆したり喜んだりする生徒の中、私は紙を受け取り席に戻って恐る恐る開いた

国語95点 数学100点 英語98点 理科90点 社会97点 合計480点 席次11番

実葉つばさ

(数学100点!やった)

実葉つばさ

(勉強した甲斐があった)

桜利海斗

実葉さん、何点だった?

桜利海斗

え!数学100点!?すご!!

その一言でクラス中の視線が一気に私たちに集まった

桜利海斗

あ、ご、ごめん

バツが悪そうな顔をしながら桜利くんは謝った

実葉つばさ

だ、大丈夫だよ

実葉つばさ

(でもこの視線には耐えられない)

実葉つばさ

(は、早く帰ろう)

さっさと荷物を背負って教室を出ようとしたらガシッと誰かに腕を掴まれた

振り返ると、クラスでも結構目立つグループのリーダー的存在の子がいた

小野坂莉子

お願い!私に数学を教えて!

実葉つばさ

え、、、

実葉つばさ

(状況が飲み込めない)

実葉つばさ

(私今この人からお願いされた?)

実葉つばさ

(美人でモテる人から?)

実葉つばさ

えっと、どうして、、、?

小野坂莉子

お母さんが数学の毎回のテストの最低点数を決めるんだけど

小野坂莉子

その点数を超えないと1ヶ月間スマホ没収なの

小野坂莉子

実は、私今回の数学の点数が50点で

小野坂莉子

最低点数ぎりぎりなの

小野坂莉子

次は絶対点数高くなるしテスト内容も難しくなるでしょ?

小野坂莉子

だから私に2ヶ月間でいいから勉強を教えて欲しいの!お願い!

口を挟む間もなく言い切った彼女はわたしの手を掴んで頭を下げた

実葉つばさ

(ど、どうしよう)

実葉つばさ

(お願いされたら断れない)

実葉つばさ

(でも人と関わるのは苦手)

助けを求めるように桜利くんを見た

桜利海斗

いいんじゃない?やってみなよ

桜利海斗

もし困ったら俺が助けるから

実葉つばさ

(うぅそんなこといわれたら尚更断れない)

ずっとお願いする彼女にもバツが悪くて

実葉つばさ

……わかった。2ヶ月だけなら

と、お願いを受け入れた

小野坂莉子

ほんと!!ありがとう!これからよろしくね!!

と、希望に満ちた目で見ながら手を上下に振った

実葉つばさ

(2ヶ月、か)

長い。と思った私だった

翌日から勉強会は始まった

小野坂莉子

よろしくお願いします!

実葉つばさ

あ、よろしくお願いします

桜利海斗

よろしくね

桜利海斗

主に実葉さんが莉子に勉強を教えて

桜利海斗

俺は実葉さんが困った時に助ける補助係、でいいかな?

実葉つばさ

あ、うん

桜利海斗

よし、じゃあ実葉さん!頑張って!

実葉つばさ

あ、はい

実葉つばさ

えっと、じゃあ今日はテストの復習をしてもいいですか?

小野坂莉子

はーい!てか、同年代だからタメでいいよ

実葉つばさ

あ、はい

実葉つばさ

(でも緊張しちゃうよ)

実葉つばさ

(同年代なのにまるで別世界の人みたい)

小野坂莉子

う〜早速わからない……

小野坂莉子

ここの解き方を教えてください!

実葉つばさ

あ、えっと、ここはーー

それからは解説をしながらテストの間違えた問題を復習していった

そんなふうに毎日放課後勉強会をして1ヶ月が経った

小野坂莉子

今日もよろしくね!

実葉つばさ

う、うん。よろしくね

少しずつだけどタメ口で話せるようになってきた

実葉つばさ

じゃあ今日は授業の復習をしようか

小野坂莉子

はーい

3時間後

実葉つばさ

うん。よく出来てる

実葉つばさ

今日はここまでにしようか

小野坂莉子

ありがとう

実葉つばさ

こ、こちらこそ

小野坂莉子

ねぇこれから3人でクレープ食べに行こうよ

桜利海斗

お、いいな。行こう、実葉さん

実葉つばさ

え、あ、私は

小野坂莉子

用事とかある?

実葉つばさ

ううん、ないけど

小野坂莉子

じゃあ一緒に行こう

小野坂莉子

美味しいクレープ屋さん知ってるの

実葉つばさ

あ、うん、わかった

桜利海斗

よし、そうと決まれば早速行くぞ

小野坂莉子

しゅっぱーつ!!

学校を出るともう外は真っ暗で夜の賑やかさで街中が明るい

実葉つばさ

(すごい、夜ってこんな感じなんだ)

実葉つばさ

(何だか新鮮)

小野坂莉子

ここだよ!ここのクレープ屋さんが美味しいの!

実葉つばさ

あ、うん!

私はいちごクレープ、彼女は動物クレープ、桜利くんはオレンジクレープを買った

駅前の広場のベンチに並んで座る

小野坂莉子

それじゃ、いただきます!

桜利海斗

いただきます

実葉つばさ

い、いただきます

一口食べると生地の柔らかさとクリームの甘さが口の中に一気に広がる

少ししていちごの甘さが広がった

実葉つばさ

(柔らかい)

実葉つばさ

(甘くて柔らかくて)

実葉つばさ

(優しい味がする)

実葉つばさ

美味しい

小野坂莉子

!でしょ?美味しいよね!

実葉つばさ

う、うん。とっても美味しい

桜利海斗

確かにめっちゃうまい

桜利海斗

生地の絶妙な柔らかさ、生クリームとオレンジがさらなる美味しさを引き立たせる

小野坂莉子

あんたは黙っといて!私は今つばさと話してるの!

桜利海斗

そして、たくさんある種類

小野坂莉子

だから黙ってって!

実葉つばさ

ふふ

2人のやりとりが面白くて自然と笑みが溢れていた

小野坂莉子

!みた!?今つばさが笑ってくれたよ

桜利海斗

うん。見たよ

実葉つばさ

!私、笑ってた?

桜利海斗

うん。笑ってた

実葉つばさ

は、恥ずかしい

桜利海斗

そんなことないよ

小野坂莉子

そうそう

小野坂莉子

緊張が抜けたような柔らかくて優しい笑顔だったよ

実葉つばさ

あ、えっと、ありがとう

実葉つばさ

(真正面から言われると恥ずかしい)

実葉つばさ

(でも、何でだろ。嬉しいな)

それから毎日放課後に勉強会をしてはたまに寄り道をして3人でご飯を食べに行った

そしてあっという間に期末テストの日が来た

実葉つばさ

(最低点数が85点)

実葉つばさ

(どうか取れますように!)

・・・

小野坂莉子

つばさ〜テストお疲れ様!

実葉つばさ

ど、どうでしたか?

小野坂莉子

自信はないけど、前よりかは手応えあるの!

実葉つばさ

そっかよかった

小野坂莉子

うん!結果が楽しみ!

しばらくしてテスト返却の日が来た

私は紙を受け取り紙を開いた

実葉つばさ

(前回とほぼ変わらない)

実葉つばさ

(順位は上がってるけど)

でも今はそれどころじゃなかった

実葉つばさ

(彼女、小野坂さんが気になる)

小野坂莉子

つばさ〜!

実葉つばさ

お、小野坂さん!どうだった?

小野坂莉子

まだ見てないの

小野坂莉子

何だか怖くなって

小野坂莉子

一緒に見てくれる?

実葉つばさ

う、うん

小野坂莉子

ありがとう

小野坂莉子

じゃ、いくよ

唾を飲み込む

実葉つばさ

(お願い!85点いって!)

紙を開いて2人で見る

国語68点 英語60点

理科61点 社会70点

数学 90点

実葉つばさ

小野坂莉子

!!

小野坂莉子

やった、やった!!

小野坂莉子

90点!90点いってる!

小野坂莉子

85点超えた!!やった!やった〜!!

実葉つばさ

よ、よかった。おめでとう!!

小野坂莉子

ありがとう!これでお母さんに怒られなくて済むよ!

小野坂莉子

勉強教えてくれて本当にありがとう!

小野坂莉子

本当に助かった!

実葉つばさ

ううんこちらこそ

実葉つばさ

ありがとう

友達のもとへと駆け寄っていく小野坂さんを見ながら私は安堵していた

実葉つばさ

(よかった本当に良かった)

桜利海斗

お疲れ様

桜利海斗

2人ともよく頑張ったね

実葉つばさ

私は何も

実葉つばさ

頑張ったのは小野坂さんだよ

桜利海斗

ううん頑張ったのは実葉さんもだよ

桜利海斗

人付き合いが苦手なのに頑張って勉強を教えたもん

桜利海斗

しかもほとんど俺の助けなんかいらないくらいにね

桜利海斗

すごいよ

実葉つばさ

あ、ありがとう

桜利海斗

でもまだ他にやりたいことがあるんでしょ?

実葉つばさ

え?

桜利海斗

彼女と友達になりたいんでしょ?行って来なよ

実葉つばさ

でも、私なんか人付き合い苦手だし

桜利海斗

でも3人でいる時の実葉さんはすごく楽しそうだったけど?

桜利くんのいう通りこの2ヶ月間は楽しかった

最初は不安だったけどやっていくうちに小野坂さんのことがわかって来て一緒にいるのが楽しくなった

桜利海斗

行って来なきっと彼女も待ってるよ

桜利海斗

今の実葉さんならきっと大丈夫だよ

頑張れ!と言うように軽く私の背中を押した

実葉つばさ

(私は、あの人といてとても楽しかった)

友達になりたいと心のどこかで思ってた

実葉つばさ

……!

意を決して私は始めの一歩を踏み出した

実葉つばさ

あ、あの小野坂さん!

実葉つばさ

私と、と友達になってくれませんか!

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