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前回までのあらすじ

記憶を失ってしまい明人のことも忘れてしまった美香。

しかし、明人は美香の傍を離れないことを決意する。

明人

美香!

美香

え...と...

美香

誰でしたっけ...

美香

わ、私の手を握って...

美香

どうしたんですか?

明人

僕は明人って言うんだ、君の彼女なんだ

明人

覚えていないかもだけど...

美香

ご、ごめんなさい...

美香

あ、明人さん...

明人

美香...記憶を無くしてしまっても

明人

僕が愛している人は美香だけなんだ

明人

たとえ記憶が戻らなかったとしても、美香のそばにいる

明人

これから思い出を作っていけばいい...

美香

...

美香

あなた...優しいんですね

明人

美香の方が優しいんだよ?

明人

子どもを庇ってまでも自分が犠牲になろうと...

明人

もうこの手は離さない!

美香

(この人の手...とても暖かい...)

美香

(この手の感触...どっかで...)

美香

(んー...思い出せないわ...)

明人

退院したら色んな所に連れていくよ!

明人

たっくさん思い出作ろう!

美香

あ、ありがとうございます...

ガラガラ

美香の母

美香が事故にあったって聞いて!

美香の母

美香!大丈夫!?

明人

あ、美香のお母様...

明人

実は...

美香

...

美香

この方は...?

美香の母

み、美香?どうしちゃったのよ

明人

実は...美香は記憶を失ってしまっていて

明人

僕のことも覚えていないんです

美香の母

えぇ...

美香の母

美香の記憶はいつ戻るの!?

明人

戻る保証はないそうです...

明人

でもきっと...

明人

(いや絶対...)

美香のお母さんはその場で泣き崩れた

美香

(この人はきっと...)

美香

(私のお母さんなんだよね...)

それから、僕と美香のお母さんはカフェに場所を移した。

美香の母

まさか美香が私のことを忘れているなんて...

明人

美香は遊園地の帰り、道路にいた子どもを庇って...

明人

自分を犠牲にしてまでもその子どものことを助けたんです

明人

あの時僕は美香のことを守ることができなかったんです...

明人

(美香のお母さんの方が泣きたいはずなのに...)

明人

(僕が泣いてどうするんだ)

美香の母

明人くんのせいじゃないわ

美香の母

自分を責めるのだけはやめて...

明人

でも...

明人

僕は決めました

明人

たとえ記憶を失ってしまったとしても美香を想う気持ちは変わりません

明人

お母様...僕に美香のことを守らせてください

美香の母

もちろん...

美香の母

美香も明人くんがいないと不安でしょうし

美香の母

大変だとは思うけど...

美香の母

美香のこと、お願いね

美香の母

実家が病院から遠いから、中々病院に顔出すこと出来なそうだけど

美香の母

明人くんがついていれば安心だわ

明人

ありがとうございます...

明人

絶対...絶対美香の手を離しません!

明人

美香...美香のお母さんと話してきたよ

美香

やっぱりあの方は私のお母さんだったんですね...

美香

思い出せないのが辛いです...

明人

無理に思い出さなくていい!

明人

そうだ、美香

明人

先生から少し外出許可が降りたから

明人

連れて行きたいところがあるんだ

明人

来てくれる...?

美香

...

美香

行きたい...です

美香

あなたのこと思い出せるかもしれませんし...
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