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親が離婚したなんて嘘だ。

お母さんは死んだらしい

そのときの俺はちゃんと お母さんのそばにいたらしい。

最後の最後まで

そう俺の日記に綴ってあった。

今までの記憶を全部。

それが本当なのかは分からない。

けど、そう思うしかないだろう?

俺の昨日の記憶なんて

ないんだから。

もともと物事を覚えるのが 苦手だった俺に

重なるように

事故にあった。

俺の頭はどうやら

1日しか記憶がもたないらしい。

今日あった出来事も全て明日になったら忘れる。

だから俺は今日あったこと を忘れないように ノートに書くしかなかった。

おかえり、一葉。

遠山 一葉

ただいま。

遠山 一葉

父さん。

事故前の記憶は全て覚えている。

失ったのは、事故後の 記憶だけだった。

遠山 一葉

(だから、鈴の記憶はある。)

遠山 一葉

(けど、昨日あったことは…)

遠山 一葉

(ノートを見ないと分からない。)

遠山 一葉

(はぁ、なんでこんなことになったんだろーな。)

若草 椥

はぁ。

若草 椥

急にあんなことを言われるなんて…。

俺の記憶、覚えられている時間がだんだん減ってきてるんだ。

今は1日たてば、忘れる。

俺はいずれ、 何も覚えられなくなる。

それで、事故前の記憶もだんだん曖昧になってきて

鈴と一緒にいた記憶も全て

消えてしまうんだ。

だから、この先 俺は生きていけない。

何も覚えられなくなるなんてな…。

なんで事故になんかあっちゃったんだよ、俺。

いいか、椥。

このことは誰にも言うな。

話すな。

特に鈴には言わないでくれ。

絶対だぞ?

若草 椥

…そんなこと言われたって

若草 椥

俺はどーすればいいんだ?

本橋 鈴

(今日はちゃんと琉生くんと話す!!)

本橋 鈴

(なんで昨日、琉生くん元気なかったんだろう。)

遠山 一葉

あ、おはよう、鈴

本橋 鈴

おはようございますー!

遠山 一葉

なんか今日、すげぇ元気だな

遠山 一葉

何か良いことあったのか?

本橋 鈴

…ないですよ!

本橋 鈴

それより、早く学校に!!

如月 琉生

(あぁー、眠い。)

如月 琉生

(今日は早く学校に着いちゃったなー)

刹那 真白

自販機行くんだけど琉生も行くか?

如月 琉生

いや、いい。

砂川 星

何か買ってこようか?

如月 琉生

んー、じゃあー…

如月 琉生

パックのいちごみるく

砂川 星

ん、分かった!

二人は教室から出ていった。

如月 琉生

はぁー…

如月 琉生

俺、鈴の事やっぱり
諦められないかも。

ふと視線を窓に向けた。

如月 琉生

あ、鈴だ…

俺は窓を開けて叫ぼうとした

如月 琉生

…す!!

如月 琉生

…、一葉。

二人は楽しそうに話していた

如月 琉生

…。

如月 琉生

はぁ。

如月 琉生

俺は邪魔者になるよな…

如月 琉生

…。

如月 琉生

…最悪。

如月 琉生

本当に嫌だ

如月 琉生

なんで俺は一葉に向き合おうとしないんだ。

如月 琉生

フラれるのが怖くて、今も諦めようとしてる。

如月 琉生

あぁ、本当に馬鹿だな、俺。

如月 琉生

…最悪。

如月 琉生

何もかも最悪だ。

松尾 華澄

どうした、椥?

松尾 華澄

体調悪いのか?

若草 椥

…うん、ちょっと。

若草 椥

(俺は嘘を隠し通せるのだろうか。)

若草 椥

(一葉の言う通りにしとけばいいのか)

若草 椥

(それとも、もう全て鈴に話してしまおうか。)

若草 椥

…。

松尾 華澄

椥…?

若草 椥

あ、ごめん。

若草 椥

水買ってくるから先に教室行ってて。

松尾 華澄

ついていこうか?

若草 椥

ううん、いい。

松尾 華澄

そっか。じゃあまた後で!

刹那 真白

あれ、椥!

若草 椥

真白!

刹那 真白

…どうしたんだ?

若草 椥

…いや、水買いに…

刹那 真白

…水ね。

真白はお金を自販機に入れて天然水のボタンを押した。

刹那 真白

…はい!

若草 椥

…え。

刹那 真白

やるよ。

刹那 真白

無料だよ~

真白は俺に水をさしだした。

若草 椥

あ、ありがと。

刹那 真白

全然っ!

刹那 真白

それより、

真白は星に聞こえないように俺の耳元で囁いた。

刹那 真白

なんか、今日元気なさそうだけど大丈夫か?

刹那 真白

…ためこまずに俺に相談しろよ?

若草 椥

…ううん、大丈夫だから。

若草 椥

(これは、真白には関係ない話。)

若草 椥

(これは俺が黙ってればいい話。)

若草 椥

(嘘なんてつきたくない。)

若草 椥

(嘘は嫌いだから。)

でも

嘘をつくしか出来なかったんだ。

さよなら僕たちの世界。

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