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とうとう始まった。

私の結婚式。

天人

織り姫様の御成ーりー

鳥居をくぐった。 軽く皆に頭を下げて例をした。

それと同時に 村人達からの歓声が 広がっていった。

何故か 幼い頃を懐かしく思った。

天人

神様の御成ーりー

私はアナタに嫁入りするのね

…と改めて実感した。

…彦星様…

どんな方だったのかしら…?

ハッ ダメよダメ! 彦星様のことは 忘れないといけないのよ

ホント私ったら馬鹿ね。

私の夫は神なのよ 誇らしいことだわ…

天人

では、お二人様に盛大な拍手を…!

パチパチパチ…👏

天人

織り姫様、最後に一言お願いできますか…?

彦星様を含む皆の為に 私は神の元に嫁ぐのです。

織り姫

皆様、どうかお幸せに…

ああ…なんて素敵なの?

あれが… あれが"太陽"なのですね…!

暗い闇に包まれていた この世界に 太陽の光が灯されていく。

皆、天を仰いでいた。

この日この瞬間の思い出は… 永久に忘れることは 無いでしょう

…たとえ不老不死の身になろうとも

織り姫様、どうかお幸せに…

そう言い残し 一人の男は祝いの祭りに 背を向け、その場を去った。

織り姫

さようなら

織り姫

…アルタイル様

織り姫

私は必ずアナタに会いに行きます。

織り姫

100年後、大雨を降らせに。

…?何か言った?

織り姫

…いいえ
ただの独り言ですよ

はい!今回は以上です!

次は彦星様に会いに行きますよ!

じゃな!
ヽ(・▽・)ノ

100年降り続けた雨。__私の名はベガ。でも皆、私を"織り姫"と呼ぶのです。

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