テラーノベル
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夜明け前。 規制線の向こうで、パトカーのランプが静かに回っていた。
道枝駿佑
同僚
同僚
道枝はメモを取りながら、胸の奥に沈む感覚を押し殺す。 3件目。 全て同じ夜、同じ特徴
同僚
道枝駿佑
タブレットに映し出された映像。 フードを被った人物が、路地を横切る。
ほんの一瞬。 横顔が、映る
道枝駿佑
息が、詰まった。
同僚
道枝駿佑
即答だった。 でも、自分でもわかるほど、声は硬かった
昼下がり。 駅前の小さなカフェ
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾は道枝の前に座ると、自然に距離を詰めてくる。
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾謙杜
それ以上、踏み込まない。 その気遣いが、逆に胸を締め付ける。
道枝駿佑
長尾は一瞬だけ目を瞬かせたあと、すぐに柔らかく笑った
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾はくすっと笑って、テーブル越しに手を伸ばす
長尾謙杜
指先が触れるだけなのに、安心する自分がいる
みっちーの質問、分かりやすい。
優しいけど、逃がさない目。
長尾謙杜
当然だ。 警察官だし、事件も起きている。
それでも――
長尾謙杜
道枝駿佑
道枝は一瞬、言葉を失った顔をした
長尾謙杜
冗談みたいに言ったけど、本心だった。 疑われてもいい。 それでみっちーが守られるなら。
夜。 署内。
道枝はひとりで、防犯カメラの映像を見返していた。
歩き方。 身長。 癖。
道枝駿佑
自分に言い聞かせるようにつぶやく
【長尾】 「今から帰るで。ちゃんと飯食べた?」 【道枝】 「……まだ」 【長尾】 「ほら。やっぱり」
すぐに次のメッセージ
【長尾】 「俺が作るから、待ってて」
道枝は、少しだけ目を閉じた。
道枝駿佑
疑ってる自分が、情けなくなる。
みっちーの部屋の鍵を開ける前、少しだけ深呼吸をする
長尾謙杜
全部、俺が引き受ける。 疑いも、危険も。
ドアを開けると、道枝がこちらを見た
長尾謙杜
道枝駿佑
長尾は何も聞かず、ただ微笑む。
長尾謙杜
道枝は、小さく頷いた。
疑いはもう始まっている。 それでも、恋はまだ壊れていない
夜明け前。 二人は同じ部屋で、同じ時間を過ごしていた。
#1 終
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