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昼休み。
空はどこまでも青くて
春風がゆるやかに制服の裾を
揺らしていた。
すちはノートを膝に置きながら、
その上に落ちた桜の花びらを指先でつまんだ。
翠川すち
声は小さく、風に溶けるように優しかった。
すると、背中に影が落ちる。
黄瀬みこと
黄瀬みこと
その声に、すちはふわりと振り返る。
みことの笑顔は太陽みたいで、
見た瞬間、胸が暖かくなる。
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
黄瀬みこと
黄瀬みこと
"出かけない?"
言葉が頭の中で何度も反響する。
鼓動が早くなって、
すちは視線を下げた。
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
その瞬間、胸の奥に光がともる。
涙が出そうになるくらいに、
嬉しくて苦しい。
翠川すち
すちが笑うと、みことの頬もゆるんだ。
少し離れた場所、
桜の木の下からその2人を見ていた__
なつとこさめ。
紅咲なつ
雨乃こさめ
声は明るくしているけど、
こさめの指先はぎゅっと
スカートを握っていた。
紅咲なつ
紅咲なつ
雨乃こさめ
雨乃こさめ
笑いながら言ったこさめの瞳には、
小さな翳りがあった。
"よかった"って言葉が裏で、
胸の奥がきゅうと痛んでいた。
放課後。
昇降口には、靴の音と話し声が響く。
桃原らん
桃原らん
紫堂いるま
紫堂いるま
桃原らん
桃原らん
紫堂いるま
桃原らん
周りの女子たちがクスクス笑いながら、
こっそり囁く声が耳に届いた。
モブA
モブB
____ピシッ
その瞬間、
いるまの心に小さなヒビが入る音がした。
紫堂いるま
桃原らん
紫堂いるま
桃原らん
紫堂いるま
紫堂いるま
桃原らん
短い沈黙。
風の音だけが二人の間を通り抜けた。
女子組シェアハウス
その夜。
小さなダイニングに、甘い紅茶の香りが漂う。
テーブルには3人分のマグカップ。
紅咲なつ
紅咲なつ
翠川すち
紫堂いるま
紅咲なつ
紅咲なつ
翠川すち
すちは微笑む。
でもその笑顔の裏に、
小さな不安が揺れていた。
翠川すち
翠川すち
一方、いるまは黙ってスマホを見つめていた。
画面には「らん:未読3件」
紅咲なつ
紫堂いるま
翠川すち
紫堂いるま
短く、それだけ。
なつとすちは顔を見合わせて、
何も言えなくなった。
紅咲なつ
男子組
リビングには音楽が流れていた。
穏やかな空気の中に、
少しだけ沈んだ声。
雨乃こさめ
黄瀬みこと
桃原らん
雨乃こさめ
桃原らん
雨乃こさめ
雨乃こさめ
雨乃こさめ
桃原らん
黄瀬みこと
桃原らん
桃原らん
雨乃こさめ
桃原らん
静かな夜に、3人の声が小さく響く。
同じ屋根の下にいても、
それぞれの心は別々の夜を過ごしていた。
月明かりが、窓辺のカーテンを優しく揺らす。
翠川すち
翠川すち
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
違う場所で同じ夜を見上げながら、
二人の想いは静かに重なっていった。
今回タップ数多いけど許して!
𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸💖100