東雲ののか
東雲ののか
彼女は涙を流した。 自分の事を責めながら。 とても可哀想だ。 自分の事が嫌いだなんて、 あまりにも可哀想すぎる。
さて、前回は気づいていたが、 今回は気づいていないようだ。 可哀想に。妹が涙に気づいてくれないなんて。
あぁ、そうか。 お前はそう思っているのか。 お前は妹に気づかれたくないのか。 それもまた可哀想。 可哀想で可哀想で可哀想で…
嗚呼、お前はなぜそんなにも不幸なのだろうな? 東雲ののかよ。
「神が与えた罰」? 馬鹿馬鹿しい。 神様が貴様ごときを視界に入れる訳なかろう。 可哀想に。
…おや? どうやら気づいてくれそうだな。 紅魔館のメイド長が。
…なんだ、通り過ぎて行ってしまった。 可哀想に。 仲間に見捨てられるなんて。
本当に…
可哀想だな。
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