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第1章 声なき声
目黒蓮
...なんだこれ、頭の中に
...誰かの声が...？
...誰かの声が...？
向井康二
おい、めめ！
どうしたん？そんな顔して
どうしたん？そんな顔して
目黒蓮
今、康二が口に出してないことまで...聞こえた気がして
向井康二
は？なに言うてんの？
あれか、寝不足か？
あれか、寝不足か？
目黒蓮
違う。マジで頭の中で聞こえた。康二がこいつ、また寝坊でもしたんか？って思ってたのが、はっきり...
向井康二
...まさか、それ
心の声ってこと？
心の声ってこと？
目黒蓮
だとしたら、俺、ヤバい能力に目覚めたかもしれない
岩本照
何やってんだお前ら、
集合時間過ぎてるぞ
集合時間過ぎてるぞ
目黒蓮
岩本くん、今、またこいつら遅刻かって思ったでしょ？
岩本照
お、おう。...
なんでわかった？
なんでわかった？
目黒蓮
やっぱり...
これ、偶然じゃない
これ、偶然じゃない
第2章 声が導くもの
佐久間大介
え！？蓮が人の心の声聞けるようになった！？やばっアニメじゃん！
目黒蓮
冗談抜きで、本当に聞こえるんだよ...今も、佐久間くんがワクワクが止まらないって心で叫んでるのが...
佐久間大介
うわー！マジじゃん！
でもそれ、便利そうで怖くね？
でもそれ、便利そうで怖くね？
目黒蓮
便利だけど...
正直、聞きたくないことまで聞こえてくるのが辛い
正直、聞きたくないことまで聞こえてくるのが辛い
渡辺翔太
それは確かに...
俺なら病む
俺なら病む
目黒蓮
誰かが影で悪口言ってたとしても、それが全部頭に流れてくる...静かになれない
深澤辰哉
それってさ、逆に誰かを救うことにも使えんじゃね？
目黒蓮
救う...？
深澤辰哉
たとえば、誰にも言えずに苦しんでる人の声を、めめだけが拾えるってことだろ？
目黒蓮
...なるほど、そういう使い方もできるかも
第3章 孤独の声
目黒蓮
...最近、ずっと頭に流れてくる女の子の声がある。悲鳴みたいな、助けを求める声
ラウール
誰のかわかんないの？
目黒蓮
名前も顔も分からない。
でも...毎晩夢の中で助けてっ
でも...毎晩夢の中で助けてっ
宮舘涼太
それ、放ってはおけないんじゃないか？
目黒蓮
うん。
俺、この声の人を探す
俺、この声の人を探す
向井康二
めめ、ついてくで。
1人じゃキツイって
1人じゃキツイって
目黒蓮
ありがとう、康二
第4章 見えない繋がり
目黒蓮
この学校の中にあの声の人がいる
阿部亮平
確かに...,この範囲ならめめの感覚が強く反応するかもしれない
目黒蓮
いた...あの子だ。
教室の隅で、誰とも話してない
教室の隅で、誰とも話してない
少女
...（心の声）消えたい、こんな世界、いらない
目黒蓮
待って！
君、助けが必要なんじゃないか？
君、助けが必要なんじゃないか？
少女
...なんで...なんで私のこと
目黒蓮
聞こえたんだ。君の心の声が
最終章 共鳴する声
少女
私は... ...名前も、存在も、誰にも知られたくなかった
でも、あなたは... ...
でも、あなたは... ...
目黒蓮
気づかせてくれたのは君の声。誰かの心に手を伸ばせるって、教えてくれた
少女
生きたい...もう一度、生き直したい
目黒蓮
一緒に行こう。ここから
少女
ありがとう、目黒蓮くん
目黒蓮
俺の力は心の声を聞くだけじゃない。誰かの孤独を1人にしないための力なんだ
[完]
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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