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レトさんを優先にして行ってるところ、すごく愛を感じるわ… 今日の小説も最高でした!ハッピーバレンタイン!(1日遅れ)
お互いに特別な日に好きをちゃんと理解するのも甘酸っぱさ満点で面白かったです…!
フジ
その話題は唐突に始まった。
ヒラ
フジ
キヨ。
フジ
フジ
こーすけ
キヨ。
ヒラ
ヒラ
こーすけ
フジ
こーすけ
ヒラ
こーすけとヒラは考える素振りを見せない。
バレンタイン…
暇なのか…
キヨ。
キヨ。
フジ
フジ
キヨ。
レトさんから連絡が来た。
…このタイミングはなんだ?
キヨ。
キヨ。
フジ
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
バレンタインの日だ。
ちょうどさっきまで フジたちと話していたところだ。
まだ予定は決まっていないが どうしたのだろうか。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
俺は少し考えてから レトさんの家に遊びに行くことにした。
最俺メンバーには断りのラインを入れて
一週間後に控えた14日の予定を立てる。
フジたちにはさんざん茶化された挙げ句、
土産話まで要求されてしまった。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
床にバッグを置き、ソファに寝転ぶ。
ため息をつきながらお茶を用意するレトさんに、俺は聞いてみた。
キヨ。
キヨ。
こんな日に、と言うのは おこがましいだろうけれど
なにか予定がないのか、とか、
それっぽいゲーム実況でもとるんじゃないの、とか。
来たはいいけれど、頭の中は 疑問でいっぱいだ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
これと言って理由を言わないレトさんに
俺はほんのちょっとイライラした。
夜中。
相変わらずゲームをしている。
思いの外盛り上がった俺たちは 深夜になるまで続けていた。
キヨ。
キヨ。
レトルト
帰るのもだるいし楽だからと言う理由で
レトさんの家に泊めてもらうことにした。
キヨ。
クローゼットから勝手にタオルと部屋着を取り出し、風呂に入ろうとすると
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
変な質問だ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
また誤魔化す。
今日のレトさんは様子がおかしい。
キヨ。
キヨ。
半ばイライラが募った状態で 風呂に入れば和むだろうと思う。
レトさんも風呂から上がって 部屋でくつろいでいるときだった。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
歯切れの悪い声で俺に話しかける。
キヨ。
ちょっと強めの口調で続きを促す。
一瞬、驚いた顔をしたあと、
口の端に力を入れたように見えた。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトさんは冷蔵庫から何かを持ってきた。
レトルト
キヨ。
レトルト
渡されたのは大きな白い箱。
ほのかに香る甘い匂い。
キヨ。
そっと蓋を開けると
キヨ。
きれいにコーティングされた ワンホールのチョコケーキだった。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
好きな人?
それって…
キヨ。
キヨ。
数秒して、レトさんの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
レトルト
レトルト
なんだこれ…
すごく心臓がうるさい。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
ぎゅっ
レトルト
キヨ。
レトルト
俺は腕に力を入れた。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
耳元で、はっと息を飲む声が聞こえる。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトさんの腕にも力が入るのがわかった。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
そう言って、レトさんの目を 真っ直ぐ見つめる。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
申し訳無さそうな顔をする。
キヨ。
キヨ。
俺はレトさんのほっぺたを軽くつねった。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
少しニヤついて 嬉しさが顔から滲み出ている。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
いきなりのことで驚いたこともあったけど
素敵なバレンタインになったと思う。
来月のホワイトデーは何を渡そう?
俺もレトさんを驚かせたい。
キヨ。
そう言ってまたレトさんを抱きしめた。
THE END.