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ドカーン!!!

住民たちにロボットブームが起こって数日後

大爆発が起こった

月影 未彩

なんの音……?

月影神社にいた未彩は、爆発した場所がどこなのかわからなかった

それでも、未彩の耳には爆発音がはっきりと聞こえた

未彩13世

音ノ周波数カラ推察スルニ、オオヨソ800メートル先……

未彩13世

火桜志杏ノカフェガ爆発地点ダト思ワレマス

月影 未彩

志杏の店……

月影 未彩

あそこ梅干しだらけだから心配だね

月影 未彩

引火して爆発しちゃうかも

梅干しにそんな性質ねぇよ

未彩13世

梅干シハ9割ホドガ水分デデキテオリ、引火ノ危険モナケレバ、爆発ノ危険モアリマセン

月影 未彩

どうでもよ

お前が言い出したことだろ

未彩13世

コイツ……

未彩13世

何ラカノ偶然デ爆発シタトイウロボットガ未彩ヲ訪問シテイレバヨカッタノニ……

殺意マシマシじゃねぇか

月影 未彩

やばい、今頃梅干しが爆発を始めてるかもしれない…!!

梅干しは爆発しねぇよ

未彩13世

アーハイハイ早ク行ッテキナサイ

月影 未彩

どうしよ未彩13世…

月影 未彩

爆発した梅干しってどうやって鎮火するの?

未彩13世

梅干シハ爆発シマセン

学べよ

未彩13世

ホラ未彩サマ、早ク行ッタラドウデショウカ

月影 未彩

それもそうだね

未彩は志杏の店へ向かった

志杏の店に到着すると、そこには野次馬ができており、志杏の店は燃えていた

パチパチパチ……

建物の木材を焼き尽くす音が響く

月影 未彩

なに……これ……

未彩はその光景をただ呆然と眺めることしかできなかった

天氷良 裕亜

『魔力石能力ー使用ー』!

餘埜瀬 香羅

『魔力操作能力ー水ー』!

裕亜と香羅は水属性の魔法を使い、消火を試みる

星川 悠希

澪、志杏はどうだ?

店から少し離れたところで、悠希が澪に話しかける

冬本 澪

今向かってるよ

澪は燃え盛る店の中に居る志杏の救出に、分身を行かせているようだった

分身

分身

おい志杏!!

澪の分身は店の中から志杏を連れ出し、声を掛けていた

分身

志杏…!!

分身が声を掛け続けるも、志杏に反応はない

星川 悠希

サンキュー

悠希は分身の肩を叩き、志杏を担架に乗せ、澪と一緒に病院へ向かう

逢杜 恋乃

逢杜 恋乃

志杏くんの店で働いていたロボットが、急に爆発したんだって…

逢杜 恋乃

怖いよね……

堕芥 玲都

一体何が原因なんでしょうね…

堕芥 玲都

もし明確な理由がないなら、この町に居るすべてのロボットに爆発の可能性があるということになりますが……

周囲は不安に満ちた声でいっぱいだった

蓮川 奏太

えー…他にも爆発起きちゃうのかなぁ……

村宮 友花

多分…大丈夫だよ……

村宮 友花

ほら、きっと未彩さん達が原因を突き止めてくれるはず……

月影 未彩

(爆発は急に起こった……)

月影 未彩

(前兆とかはなかったっていうの……?)

未彩は手がかりを得るため、辺りを見渡す

すると、野次馬の中、立ち尽くす一つの人影が……

雪名 穂架

それは、この町の人々にロボットを配っていた、穂架だった

雪名 穂架

なんで……?

雪名 穂架

爆発なんて…そんな……

穂架は顔を青くして炎を見つめていた

月影 未彩

月影 未彩

(爆発したロボットは、案の定穂架が作ったもの、か……)

未彩は野次馬達に近づいた

月影 未彩

月影 未彩

ねえねえ、一体何が起こったのか、聞いてもいい?

まず最初に話しかけたのは、恋乃と玲都

逢杜 恋乃

あ、未彩さん……

逢杜 恋乃

志杏くんのお店のロボットが爆発しちゃったみたいなんだけどね…

逢杜 恋乃

ロボットにおかしいところはなさそうだったんだよ

堕芥 玲都

はい、僕達は昨日この店で昼食を取っていました

堕芥 玲都

でも、恋乃さんも言う通り、至って普通に動いていました

月影 未彩

おかしなところはない…か

月影 未彩

ロボットに関係なくてもいいから、なにか変わったこととかある?

逢杜 恋乃

んー、変わったことかー…

逢杜 恋乃

志杏くんがやたら刻み梅干しを勧めてたところ…とか?

通常運転じゃねぇか

堕芥 玲都

恋乃さん、それはいつものことですよ

逢杜 恋乃

あれ?そうだっけ?

月影 未彩

んー、まあとりあえず事情はわかったよ

月影 未彩

ありがとうね

逢杜 恋乃

大丈夫だよ!

堕芥 玲都

お役に立てたなら幸いです

恋乃達に話を聞いた未彩は、次のグループに話を聞く

月影 未彩

月影 未彩

ねえねえ、志杏のロボットが爆発したらしいじゃん

月影 未彩

なにか知らない?

未彩が次に話しかけたのは、友花と奏太だった

村宮 友花

あ、未彩さん…

村宮 友花

もしかして調査?

月影 未彩

流石にこんなこと起きちゃったら、放置するわけにはいかないでしょ

蓮川 奏太

確かに!!

蓮川 奏太

サボってたら怒られちゃうもんね!!

月影 未彩

べ、べべべ別に?

月影 未彩

サボろうと思ってたわけじゃないし??

月影 未彩

野次馬しちゃったから調べないと怒られるとか思ったわけじゃないし???

それはサボろうと思ってた人の言い草やねん

村宮 友花

それはそうと、なにか知ってるかって話だったよね…

蓮川 奏太

うーん、とはいっても特に何も話すことはないなー…

奏太はそう言いながら、消火された店を見る

蓮川 奏太

あれ?

奏太は何かを見つけて、店の中へ入ってしまった

餘埜瀬 香羅

奏太くん!?

天氷良 裕亜

消火したばかりだから危ないですよ

そんな二人の言葉を無視し、奏太はとある物を拾い、未彩達の元へ戻って来る

蓮川 奏太

なんか変なの落ちてたよ?

それは、今はすっかり変形してしまったプラスチック容器に入った、梅干しだった

村宮 友花

これは…梅干しかな?

蓮川 奏太

ハッ……

蓮川 奏太

まさかこれが爆発して…!?

ロボットが爆発したって言ってるだろ

月影 未彩

ハッ……

月影 未彩

まさかロボットが梅干しを食べてお腹の中で爆発したのか…!?

ロボットは飲食しねぇよ

村宮 友花

でも、ロボットが梅干しを食べたら、珍しいから印象に残ると思わない?

どういうこと?

蓮川 奏太

確かに!!

どこに納得したの?

月影 未彩

でも誰も見てないところでこっそり食べたかもしれないじゃん!!

なんでロボットが梅干しを食べた方向に持っていこうとするんだよ

蓮川 奏太

確かに!!

何でも賛同するなお前は

村宮 友花

えっと…じゃあロボットはどうやって梅干しを食べると思う?

蓮川 奏太

え?普通に口からじゃないの?

その口はどこにあるんだよ

月影 未彩

そんなの、お腹をパカって開けて、梅干しを入れて

月影 未彩

閉めてゼンマイを回してしばらくしたら…

月影 未彩

チンって

電子レンジじゃねぇか

蓮川 奏太

なんかあったかい梅干しができそう!!

そうだね

村宮 友花

えーと…

村宮 友花

ごめん、私の負けだよ

いつの間に勝負になったんだよ

蓮川 奏太

えー!!!

蓮川 奏太

友花負けちゃったのー!?

蓮川 奏太

誰にー!?

あんたらだよ

月影 未彩

とりあえずいろいろわかったよ

月影 未彩

ありがとうね

何がわかったんだよ

村宮 友花

それなら良かった

村宮 友花

一体爆発の原因って何なんだろう?

月影 未彩

それはズバリね…

月影 未彩

ロボットが梅干しを食べたからだよ

なんにもわかってねぇじゃねぇか

村宮 友花

んっと…

村宮 友花

そうなんだね

諦めちゃったよ

死にたかった子たちの“ゆかい”な生活

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