青
裏切ったのは黄くんじゃない、
僕だ。
黄くんは僕を 受け止めてくれたのに、
僕は黄くんを 受け止められなかった。
受け止めるって約束したのに。
これじゃあ、 僕をいじめてた人と同類だ。
黄くんが僕の味方に なってくれたんだから、
僕も黄くんの味方に なるべきだった。
早く、謝らないと。
青
何してんだ…、
転んでる暇は無いのに。
青
立つと、転んだ時に 出来た傷が痛んだ。
…早く、早く行かないと。
僕の足…、動いて…ッ
青
家に着いたものの、 インターホンを押すのが怖い。
勇気を出して押そう。
…後悔はしたくないから。
ピンポーン
あれ、音がしない…。
まさか…ッ
青
部屋に入るとそこには、 殺風景な部屋があった。
少し前までは、 生活感溢れる部屋だったのに、
…早く黄くんを見つけなきゃ。
家中隈なく探した。
だけど、黄くんはいなかった。
どこか一つ、 忘れている気がする。
…黄くんの部屋。
まだ行ってなかったな、
思い出してすぐ、黄くんの 部屋の前まで移動した。
…怖い。
そんな感情が僕の心を蝕んだ。
もし、君がここにいなかったら?
もし、この世を去ろうとしてる 君がいたら?
…もし、そこに冷たくなった 君がいたら?
そう考えるだけで、 恐怖心が僕を襲う。
だけど、行動しないことには 何も始まらない。
青
青
僕は深呼吸をして、 黄くんの部屋を開けた。
ドアを開けるとそこには、
縄に首を掛けようと してる君がいた。
青
声が出ない…。
いつもなら出るのに、
喉がぎゅっ、と締まる感覚がした。
黄
黄
黄
青
狭くなった喉を大好きな君に 思いを伝えるために、開く。
黄
青
青
黄
黄
青
青
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄くんは、心の底から 叫んでいた。
黄くんが自分が全部悪いって 言うようになったのは、
僕があんなことを言ったから。
…僕も気持ちを伝えなきゃ。
黄
黄
黄
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黄
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黄
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黄
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黄
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黄
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黄
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青
青
黄
黄
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青
青
青
青
青
青
これでいいんだ。
僕が、
君といたい。
と思う資格なんてない。
だから…ッ
黄
君はそう言うと、 僕の腕を掴んだ。
𝐍𝐞𝐱𝐭→♡100
コメント
2件
初コメ失礼します🙇 1様100越えにしときました!! この物語大好きです!! 続きが楽しみです!!