コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
気づけばもう
家を出て走っていた
いつも2人で通った
海へと繋がる踏切へ
(((踏切が閉まる音)))
名前を呼び続けた
走っても間に合わない
電車はもう
踏切の中に立つレイに
近づいていた
レイ
レイ
彼女はそう言い
僕の前で
その尊い命を消した
泣き崩れた
人の死で初めて泣いた
通行人
通行人
あぁ、
どうして
僕なんかが生きて
君が死ぬんだよ
意識が持たなかった
僕は闇の世界へ引きずりこまれた
病院だ。
医者数人が話し合っている
レイの名前を含めて
僕のせいで
レイは死んだ
僕が少し、レイが友達と話すのに
我慢できなかったから
僕が
僕以外頼れる先を無くそうと
いじめたから。
レイを殺したのは僕だ
君はいじめた初日以降
僕の元に来るだけで
いじめのこと、話そうとしなかったよね
どうして
苦しい
僕に心配させたくないのかな
レイ、、、
どうして僕の手を掴んでくれなかったの
もっとレイが
平気なフリしてなければ
僕も
考え直してた
かもしれないのに―――