桃×赤
りうらってさ…
馬鹿だから…
将来ずっと一緒にいる人も まともに選べないの
今日も一日中地下にいる
何でか?
それは俺が馬鹿だから
赤
………
桃
ねぇ……何でまた同じことしてんの…?
桃
何回怒られたら気が済むの…?ねぇ……
彼氏の低い声が脳に響く
赤
あのっ……ほ、褒めて欲しくてっ…頑張った、っ…の…
赤
で、でもっ…上手く…できなく、って……グスッ…(泣
必死に訴える
今まで何回もしてきたこと
それでも何度も失敗してしまう
桃
できないならやめろって言っただろ"ッ!
赤
ごめん…なさぃ……ポロポロ
だめなの…
りうらは馬鹿だから
何回やったって間違えちゃう
桃
もう…良いから…
赤
ぁ……
赤
ゃ…だ……
ガチャンッ……
彼のもう良いは捨てられる時
りうらはあんな彼氏でも大好き
だから、捨ててほしくなんてない
赤
や、やだ"っ…やだッ…ポロポロ
捨てられたくなんてない
だから、この部屋から出る
急いで暗い部屋まで上がってくる
電気も付けないで机にいる
赤
な、ない…くっ……ん…
桃
はぁ"…何でここにいるの…?
桃
りうらは来ちゃダメって言ってるよね…?
赤
で、でもっ……
桃
言い訳なんて良いから…
赤
ゃ、嫌だっ……
桃
何で戻らないんだよ"ッ…!!
赤
ッッ……ポロポロ
やっぱ捨てられちゃうんだ
何もできない俺なんて彼女失格だから
赤
やだ…捨てないでっ……ポロポロ
桃
大丈夫、捨てないよ…ナデナデ
不安になってるって分かってくれる
だから、撫でてくれるんだ
赤
ごめんッ…なさぃっ…ポロポロ
桃
りうら、下に戻ろっか
赤
うんっ……ポロポロ
桃
大丈夫、捨てないから
桃
だから、俺の言うことを聞いて…?
赤
分かった……
馬鹿で自分で考えられないから
ないくんの言うことを聞かないと
桃
おやすみ…ニコッ
赤
おや…すみっ……
ないくんが来てくれない
なんで…
いつもなら様子見って来てくれるのに
赤
なんっ…で"ぇ…ポロポロ
赤
ないッ、くぅ"っ…ポロポロ
ダメって言われたけど、 不安になっちゃったんだもん
赤
ない…くっ……ないくんっ……
また一階に上がってないくんを探す
ここに来ることすら禁止だけど…
赤
いない…の…?ねぇ…ポロポロ
桃
………
冷たい視線を感じた
赤
ないっ……くんッ……!!
桃
どうしているの…?
赤
ないくんっ…居たっ…
桃
俺は居るよ
桃
ねぇ、りうら…
赤
んぅ……?
桃
ごめんね…バチンッ…!!(頬叩
赤
ぃ"ッ……ポロポロ
赤
な、なんで……ッ?ポロポロ
桃
自分で分かってよ…
りうらが…ダメなんだ
分からなきゃ…ダメなのに…
赤
………
桃
りうら……
桃
ダメって言ってるんだからね……
ガチャッ…ガチャンッ…(足枷
赤
や…だっ…ない、くぅ…ポロポロ
桃
りうら、自分で分かって
桃
は"ぁー……
別に閉じ込めたい訳ではない
りうらが原因だ
俺という彼氏がいるのにも関わらず
家を出て行ってしまう
桃
りうら……
桃
どっかに行かないで…
りうらはすぐに俺を探す
少し仕事で家を開けるたび
家の外まで探しに行く
何度も行方不明届けを出した
桃
りうらからしたら俺ってなんなのかな…
馬鹿だから…
↓
どこか行かないで…