ポプエンさんは騒がしい

ただいまー、って今日は

いつも通り、鼻歌を歌いながらいつも通りのことをして、…

いつも が本来ならば、なかった世界線だから。姉さんが居ないから。俺は、いつもを変えなきゃ行けんくなった

まあ、そんなこと言うても1番気にかけてるのは、希咲羅やろうし 俺は、我慢せな行かんよな

姉ちゃんが帰ってこんのは 俺と希咲羅との秘密やし

我慢なんて言っても、 歌が好きな姉ちゃんの影響通り、ずっと鼻歌を歌っちゃうくせが抜けない俺は、もう既に我儘なのかもしれへんのに

あっほらしいわ、ほんま

帰ってくんの遅くなるってさ

はいはい、笑

私は多分、他のみんなにとってのいいな、が詰まったごくごく普通の家庭。

だからこそ、たまに皆が遠く見えるよ

隣に居るのに遠くに見える

行かないで、皆。

2人とも、テストは？ どうだったの？

当たり前、ね 天羽は？どうだったの？ ねえ、何とか言いなさいよ

何やってるのよ

最近それ以上の点数、出してないよね

またあの部屋に行きたいのかしら ねえ、ねえっば

邪魔よ

ﾊﾟﾝｯ 私の頬を叩いた音は部屋に響き渡った。痛い。痛い、…やめて

うるさいのよ！ もう、部屋に行きなさい。 はやく、早くって言ってるの

兄に連れられて部屋に戻る。 頬がまだ痛む。だけど、それよりも兄が、庇ってくれた。それが心配だった

なんで、私達が苦しまなきゃ行けないんだろうか。幸せになれる人の母数はなんで決まっているんだろうか。

あぁ、生きにくい