ツー…
涙が零れる
翡翠
あぁ……
翡翠
もう、、
翡翠
終わりなんだ……
彼女の目に
光は無かった
翡翠
……私の存在意義は
翡翠
「魔女」でしか、無かった
彼女の心は
とても静かだった。
虚無に包まれたような
翡翠
魔女
という言葉を繰り返す
翡翠
あんなに慕われていたのに
翡翠
所詮、「魔女」
翡翠
私の存在意義は…
翡翠
……いいえ
翡翠
存在意義なんて、必要なかった
翡翠
ただ。私も
翡翠
普通に生まれて普通に育って
翡翠
普通に遊んで
翡翠
普通に死にたかった
零れた音は、誰にも届かない
翡翠
慕われていた、というのは
翡翠
友達とは、違う
言葉を、零す間にも
頬を伝うナニカは冷たくて
翡翠
異質なものは叩かれる
翡翠
私は異質だった
翡翠
イレギュラーな存在だった
単に自分の思い込みかもしれない
思い詰めすぎなのかもしれない
そんなことは、自らの状況が語っていた
翡翠
あぁ、どうして私は消えるんだろう
翡翠
私だって笑えるのに
翡翠
私だって泣けるのに
翡翠
私だって、生きてるのに
零すうちに、だんだんと熱を帯びてくる
翡翠
どうして、
呼応するように涙が溢れる
翡翠
もう、いい
翡翠
こんな世界、どうでもいいよ
翡翠
だって…
ふと、思い出す
翡翠
(あ…流れ星…)
私が、疎まれ始めてから
翡翠
…空はあおい
翡翠
今日も、綺麗な世界
どんっ
???
きゃあ!
翡翠
うん?
???
ううぅ
???
ご、ごめんなさい……
翡翠
あぁ、うん
翡翠
いいの、きにしないで?
翡翠
大丈夫?あなた、名前は?
???
かなか!!
かなか
大丈夫だよ!
翡翠
かなかちゃんだね、
翡翠
よかった、怪我がなくて
翡翠
お母さんはどこかな?
かなか
あそこ!
見ると、母親が心配そうな目でこちらを見ていた
…うっすらと、嫌悪感を纏って
翡翠
……
翡翠
そうだ、魔法をみせてあげる
かなか
まほお?
翡翠
うん、
翡翠
じゃあね、今は空は明るいでしょ?
かなか
うん!
翡翠
この空に、キレイなものを1つ
翡翠
浮かべてあげる
かなか
きれい?
翡翠
そう、じゃあ行くよー?
ぽんっ
かなか
うわぁ……
かなか
きれーーい!!!!
翡翠
これはね、流れ星っていって
翡翠
流れ星がみえてる間に
翡翠
お願いごとを3回唱えると
翡翠
叶っちゃうんだよー?
かなか
ほんと!?
かなか
明日もお空明るくなって!
かなか
明日もお空明るくなって!
かなか
明日もお空……
かなか
あ、消えちゃった……
翡翠
キレイなものってスグ消えちゃうの
かなか
お願いごと3回唱えられなかった……
翡翠
大丈夫!きっと明日もお空明るくなるよ
かなか
ほんと!?
翡翠
うんっ!
翡翠
ほら、お母さんが待ってるよ
かなか
うん!
翡翠
ばいばい、かなかちゃん
かなか
またね!!
かなか
まほお使う「おねえちゃん」!!
翡翠
、、
翡翠
うんっ!またね!かなかちゃん!
気がつけば
翡翠の心は幸せで満たされていた
翡翠
……何思い出しちゃってるんだろう
翡翠
「おねえちゃん」…
翡翠
あぁ、かなかちゃん、元気かなぁ
翡翠
ごめんね……
翡翠
またね!って
翡翠
言ったのに
翡翠
もう
翡翠
会えなくて……
涙が止まらない
涙が溢れて
体の水分が全部出ちゃうんじゃないかって
涙が溢れて止まらない
翡翠
ごめんね
翡翠
私はこんな世界でも
翡翠
大好きだった
翡翠
(流れ星が消える前に…)
翡翠
神様
翡翠
願わくば
翡翠
この理不尽な世界に
笑顔が溢れますように……
翡翠の願いは
1人の魔女の願いは
翡翠が消えて無くなった世界に
生き続けている






