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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
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第41話『問いかけの夜』
朝。
窓から差し込む光に、らんはゆっくりと目を開けた。
昨日のことが少し尾を引いていた。
胸の奥にわずかな重さ。
だが、表には出さない。
リビングに行くと、いつも通りいるまがコーヒーを淹れていた。
マグカップから漂う香りに、眠気が少しずつ薄れていく。
らん
いるま
短いやり取り。
だがその声には、どこか探るような響きが混じっている気がした。
昼。
二人は簡単な昼食を済ませ、買い出しに出かけることにした。
近所のスーパー。
人の少ない平日の午後。
いるま
らん
らん
鮮魚コーナーであれこれ見ていると、いるまが不意に口を開いた。
いるま
らんは手にしていたサバを見つめたまま応じる。
らん
いるま
いるま
その瞬間、らんの手がぴたりと止まった。
わずかに硬直した仕草。
だが、すぐに笑みを作る。
らん
いるま
いるまは視線を逸らさずに言った。
らんの横顔を鋭く観察する。
わずかな動揺を見逃さない。
帰り道、買い物袋を提げながら歩く。
らんはわざと軽く話を振った。
らん
いるま
いるま
いるま
らん
いるま
らんは一瞬言葉を失った。
曖昧に笑いながら誤魔化そうとする。
らん
だが、いるまは立ち止まった。
買い物袋を片手に、真っ直ぐにらんを見据える。
いるま
夕方。
二人で調理をしながらも、空気は張り詰めていた。
包丁の音だけが響く。
らん
らんの声は落ち着いていた。
だが、その手元はわずかに震えていた。
いるま
いるま
鋭い問い。
らんは一瞬息を呑み、視線を落とす。
らん
いるま
いるまの声が低く響く。
鍋の火がぱちぱちと鳴る中、その声は異様に重かった。
らんの脳裏に、あの記憶が閃く。
頭痛と共に蘇る、断片的な映像。
──血の匂い。
──知らないはずの声。
──もう1人の「自分」。
こめかみを押さえる。
ずきずきと痛みが広がり、視界がにじむ。
いるま
いるまが手を伸ばす。
らんは必死に「大丈夫」と繰り返した。
だが、その震えは隠せない。
食事を終えた後も、沈黙は続いた。
テレビもつけず、ただテーブルに座る二人。
いるまはカップを手に、視線を外さない。
いるま
らん
いるま
らんの肩がびくりと揺れた。
いるまの脳裏には、あの夜の光景が蘇る。
人が変わったように襲いかかってきたらん。
目も声も、普段のらんではなかった。
いるま
らんは唇を噛む。
答えられない。
いるま
いるま
しばらく沈黙が続いた。
やがて、らんが小さく呟く。
らん
いるま
らん
らん
らん
初めて吐き出した言葉。
いるまは目を細めた。
いるま
強い口調。
だがその奥には、不器用な優しさがにじんでいた。
夜。
布団に入る前、らんはいるまの背に声をかけた。
らん
いるまは振り向かずに短く返す。
いるま
だがその声は、少しだけ柔らかかった。
暗い部屋の中で、らんは目を閉じる。
頭痛はまだ微かに残っている。
けれど――今日は逃げずに言葉を口にできた。
胸の奥で小さな安堵が広がり、眠りへと落ちていった。
第41話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡420
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コメント
1件
紫くんと桃くんの会話尊いです✨ 続き楽しみです!