依梨
やっと…終わった…
[机に頭を乗っけて撃沈している]
[机に頭を乗っけて撃沈している]
アーシア
はい、お疲れー
光太
お疲れ様です……
依梨
パワハラだー…
アーシア
あんたが仕事休むからでしょ
依梨
それは…日光が強すぎて…
アーシア
言い訳しない
千夏
それで、何かわかりましたか?
依梨
あぁ…入っていた情報としては、日本の周辺海域の情報でしたね。黒潮とかの…
あとはー…日本地図のまわりの海にペケがついてるって事ぐらいでした
あとはー…日本地図のまわりの海にペケがついてるって事ぐらいでした
千夏
ペケ?…ちょっと見せてもらっても?
依梨
どうぞ
光太
あ、本当だ…しかも色がついてる…日付まで…
千夏
色…日付…まさか....!
[スマホを取り出し、電話をかける]
[スマホを取り出し、電話をかける]
アーシア
…なるほど、最悪ね
光太
え、どういう事?
アーシア
もう少しでわかるはずよ
千夏
もしもし時田さん!?
美世
『はい…どうかしました?』
千夏
イージス艦のその日いた場所の記録って手元にある!?
美世
『えぇ…ありますけど…送りましょうか?』
千夏
お願い
美世
『……はい、送りました。なにかあったのですか?』
千夏
えぇ、まぁ。総理にこう伝えて『国壁がバレたって』
美世
『…ぇッ!?分かりました!』
光太
国壁?
千夏
国を守る要の事よ。日本は島国、つまり海上でのまもりが他国に比べても重要
アーシア
その中でも、海上自衛隊の保有するイージス艦は、
とても重要でね…
とても重要でね…
光太
えっと…つまり、イージス艦がいた場所がバレたって事ですか?
千夏
そういう事。場所がバレた場合、日本の防衛に大きく関わる
依梨
簡単に侵略出来てしまいますねー
千夏
でも…被害者はどうしてそれを知っていたのかしら…
時田さんから送られてきた物と完全に一致するし…
時田さんから送られてきた物と完全に一致するし…
美世
総理ッ!!
総理
なんじゃ…そんなにあわてて…
綾香
ノックぐらいしてくださいね…
美世
すみません…!今はそれどころではなくて!
総理
…理由は?
美世
千夏様から言伝です!『国壁がバレた』そうです…!!
総理
なに!?
綾香
なんで!!?
総理
セキュリティも…異常はないはず…なぜだ…
美世
わかりません!!でも…かなりまずいそうです…
総理
…至急、防衛大臣、その他上層部の階級持ちを連れてこい
綾香
はい!!
[部屋を後にする]
[部屋を後にする]
総理
まったく…なにがどうなってるんだ…
[スマホに通知が来る]
[スマホに通知が来る]
総理
だれじゃ?…ッ…
美世
総理?
総理
いや、なんでもない…。時田くんも対応にあたってくれ
美世
あ、はい!!
総理
『連続爆破事件を起こした訳は、やはり我々をバラけさせるため。
帰国の許可をください』…か…
帰国の許可をください』…か…
総理
じゃが…メリットが…
電話
ブーブー
総理
はい、熊田です
アーシア
『話は聞いてるわね?』
総理
もちろん
アーシア
『…1つ…。貴方ではないことは分かって居るんだけど…』
総理
なんじゃ、いうてみー
アーシア
『他国の大統領に喧嘩売った?』
総理
…まさか、売るわけがない。こっちになんもメリットがないじゃろ
アーシア
『だよねー…いやね、今米国トップ…あー…あんたの幼馴染から鬼電が来てねー』
アーシア
『「やってくれたな」だってよ』
総理
まってくれ…!なにが起きとるんじゃ!!?
アーシア
『簡潔にまとめると、喧嘩を売られたから軍が黙ってないぞ。ってこと』
総理
出動するかどうかは、彼奴が決めることじゃろ!?
アーシア
『それが、こないだの会議で軍のトップが指示を出せば出動出来るんだって』
総理
なにを馬鹿な…それを提案した奴は分かっているのか!?
どれほどそれが危険かを…!!
どれほどそれが危険かを…!!
アーシア
『…世界の警察の異名は伊達じゃない。…同盟があるから、そこまでの攻撃は行かないと思うけど…。どう仕掛けてくるかは分からない。それこそ、海自の情報が公開されてたし…』
総理
公開!?
アーシア
『うちの部下が見つけてねー…今、URL送ったから…そこのサイトにリアルタイムで公開されてるわよ、お宅の国壁』
総理
…いったい…誰が…そんな事出来るのは、限られておる!!
アーシア
『サイトの管理者を今特定してるから、もう少し待ちなさい』
総理
…報告どうも…事態は思ったより最悪じゃな
アーシア
『みたいねー。…こっちとしても、貴方を失う事は出来る限り避けたい。
…特に、貴方の国は世界でも有数の長寿国家。失いたくはないわ』
…特に、貴方の国は世界でも有数の長寿国家。失いたくはないわ』
政府構成員
失礼します!総理!大変です!!
総理
今度はなんじゃ!!
政府構成員
それが…自衛隊のレーダー、精密機器が…全滅しました
総理
…どういうことだ
政府構成員
突然動かなくなり、なぞのウィルスに感染したそうです…
総理
それは、誰の意見じゃ?
政府構成員
秋原叶特一級構成員です!
アーシア
『あの子が言うなら…相当でしょうねー』
政府構成員
このままでは、我が国は防衛出来なくなります!!
総理
動く機械はないのか?
政府構成員
かろうじて動くのは…秋原叶特一級構成員が使っているパソコンぐらいです…
総理
…まて、それ国民にも被害が出ているな?
政府構成員
はい…、特殊な磁力が働いているそうです…
アーシア
『…こりゃ、こっちも危険ね』
総理
そうだな…。欧州にいるメンバーを全員帰国させろ。
それから…国民には、すぐに避難できるように支度を整えろと通達を
それから…国民には、すぐに避難できるように支度を整えろと通達を
政府構成員
は!!
アーシア
『私も、あの人に伝えなきゃ。無事を祈るわ』
総理
そっちもな
叶
…だめだ…完全に動かない…
[精密機器を動かす]
[精密機器を動かす]
政府構成員
やはり…駄目ですか
叶
…あの、千夏…月波千夏幹部はいつ戻ってきますか?
政府構成員
それが…飛行機のフライトレコーダーにも影響が及んでいるらしく…しばらく国内外の飛行機は飛ばないそうです…
叶
広叶、聞こえる?
[イヤホンを抑えて聞く]
[イヤホンを抑えて聞く]
広叶
『えぇ、迎えに行きますよ』
叶
たのんだわ
政府構成員
いったい何がどうなっているんでしょう…
叶
始まりは、おそらくコンピューターウィルスですね…。
ウィルスが国のコンピューターをダウンさせ…その次に自衛隊のコンピューターを…
ウィルスが国のコンピューターをダウンさせ…その次に自衛隊のコンピューターを…
叶
次に国民を、最後に交通各所に
政府構成員
なぜ、そのような順で?
叶
トップを潰せば、指示待ちの下は動けなくなる。
戦略の常識ですね…
[自分のパソコンを使う]
戦略の常識ですね…
[自分のパソコンを使う]
政府構成員
そうか……嬢ちゃんなら、こういう時どうする?
叶
こういう時って?
政府構成員
こういう事さ
[銃口を叶の頭につける]
[銃口を叶の頭につける]
叶
あら…物騒な物を持っていますねー。さすがは、ラミ側の人間ね
政府構成員
…知ってたの?
叶
あ、合ってたんだ…。橘彗君?
彗
当てるよ、おおよそね
叶
…私になにかよう?
彗
大有りだよ。
…君、どうして僕だってわかったの?
…君、どうして僕だってわかったの?
叶
あの構成員さん…あぁ、君が変装していた人ね。
あの人は、大体5分前に総理のところへ走っていった
あの人は、大体5分前に総理のところへ走っていった
叶
でも、30分もしないうちに帰ってきた。
おかしいのよ
おかしいのよ
彗
どこが?
叶
まず、あの人は昨日入ったばかりの新人。
あとは、方向音痴
あとは、方向音痴
叶
私がここから走っても往復35分。報告も含めてよ?
なのにあなたは30分未満で帰ってきた。それって、途中で入れ替わっているって事しか考えられなくない?
なのにあなたは30分未満で帰ってきた。それって、途中で入れ替わっているって事しか考えられなくない?
彗
なるほどな…もう少し調べておくべきだったか…
広叶
うわっ…!!!!
[突然現れる]
[突然現れる]
彗
なッ!!
千夏
あんたはっ…!!!
[薙刀を取り出し彗の首の前を切る]
[薙刀を取り出し彗の首の前を切る]
彗
あっぶね!
[寸前で避ける]
[寸前で避ける]
光太
お前は…彗!!
彗
あ、光太〜。ようやく俺の名前を呼んでくれた…!
渉
近づくんじゃねぇ
[刀を抜き軽く構える]
[刀を抜き軽く構える]
彗
おぉ…俺は戦闘員じゃねーよ…。
それに、ここで戦う気はないね
それに、ここで戦う気はないね
渉
ここではだろ?被害が出る前に殺す
彗
考えてみろ、ここで能力を使っても10人未満しか死なない。
…効率悪いだろ
…効率悪いだろ
光太
人の命をなんだと…!
千夏
効率…ね…なら私達は、貴方をここで始末した方が効率がいいわね?
彗
…出来るかな?
[光太の手首を掴み自分の方へと寄せる]
[光太の手首を掴み自分の方へと寄せる]
光太
いッ…!!…ッ!?なにを…!!
[バランスを崩し倒れかける]
[バランスを崩し倒れかける]
彗
近づくなよ、月波千夏…また目の前で命が一つ消えるぜ?
[光太の首にナイフを突きつける]
[光太の首にナイフを突きつける]
光太
…ッ…!?…いやだ…
[青くなる]
[青くなる]
千夏
チッ…分かったわよ…渉も、刀をしまいなさい
渉
…いいように取られやがって…
彗
随分と、聞き分けが良いなー。お前らから見ても光太は守る対象なのか…
なら、邪魔だな
なら、邪魔だな
叶
…確かに、こっちとしても光太君にはいてもらいたい…でもそれは、あんたら見たいな理由じゃ…!
彗
じゃぁ、言ってみろよ。…言ったら光太が俺のものになるかもなー
光太
誰が…お前なんかに....!!
彗
へー…そんな顔もできるんだ…ますます気に入った
ガチャ
美世
失礼します!!
千夏
時田さん!?
彗
おっと…まずい…
美世
観念なさい…
[彗の体に触れる]
[彗の体に触れる]
彗
チッ…!
[煙のように消える]
[煙のように消える]
千夏
え…!?
光太
カハッ…ヒューヒュー…ケホッ…気持ち悪い…
渉
おい…大丈夫…ではなさそうだな…平気か?
…ほら、水飲め
[ペットボトルを渡す]
…ほら、水飲め
[ペットボトルを渡す]
光太
さわんな!!
[手をはたく]
[手をはたく]
光太
あ…ごめん…なさい…
渉
…いや、いいよ。俺の気が利かなかっただけだ、
気にするな
[ペットボトルを拾う]
気にするな
[ペットボトルを拾う]
千夏
…なんで…だって…今の能力は…!
[小声でボソボソと呟く]
[小声でボソボソと呟く]
美世
…千夏様?顔色が優れませんね…秋江様に診てもらいましょう
千夏
え……あぁ…はい…
光太
ウッ…オエッ…!!
[ボトルを抱えてうずくまる]
[ボトルを抱えてうずくまる]
渉
時田さん、光太もお願いします
美世
はい!
光太
(気持ち悪い…気持ち悪い…気持ち悪い!!!)
光太
(やっぱり…彼奴が…彼奴が俺のことを…!!
いやだ…顔なんて…見たくもない!!)
いやだ…顔なんて…見たくもない!!)
光太
(いやだ…こんな汚れた体…気持ち悪い…捨てたい……!!)
???
それでも…それは実際に起きた事だろ?
覆しようがない
覆しようがない
光太
わかってるよッ!!!!
光太
分かってる…分かってるからこそ…嫌なんだ…
???
…そうか…ならそれを一生背負って生きるんだな
光太
....お前なんだよ…なんなんだよ!!
俺のこと全て知ったような口調しやがって!!
俺のこと全て知ったような口調しやがって!!
光太
俺はすずたち以外に心を許した記憶はない!!!
誰だお前!!
誰だお前!!
???
ひどいねー…僕の正体なんて君が1番よく分かってるくせに
光太
はっ……?
光太
僕はお前、お前は僕
光太
僕は認めて、受け入れた。
君には、その気持がないんじゃない?
君には、その気持がないんじゃない?
光太
誰があんな物を受け入れるとおもう!!?
お前が俺なら、分かるはずだろ!?
お前が俺なら、分かるはずだろ!?
光太
だーかーらー!
それを自分なりに好きになったんだよ
それを自分なりに好きになったんだよ
光太
は…?お前…何言って…
光太
結構いいよ?みーんな僕を愛してくれる。
金の羽振りも良い。メリットしかなくない?
金の羽振りも良い。メリットしかなくない?
光太
…お前…馬鹿じゃねーの…!?
自分の身も、心も全てに蓋をしてまで俺は自分を騙すつもりはない!
自分の身も、心も全てに蓋をしてまで俺は自分を騙すつもりはない!
光太
へぇ…でも…まわりの皆はそれを知ったらどうなる?
軽蔑するかもねー
軽蔑するかもねー
光太
…ッだとしても!俺は認めない!
光太
うっさいなー…さっきからそればっかり…いい加減諦めなよ。
君は、自分の意思とは逆の事をされた。あ、みなまで言ってほしい?
君は、自分の意思とは逆の事をされた。あ、みなまで言ってほしい?
光太
やめろ!!
光太
でも飽きちゃったー…もう時期終わっちゃうし…またね、もう一人の僕!!
光太
…二度と面を見せんな
光太
…なんか…急に…眠気が…
??
…たッ!…うた…光太!!
光太
ハッ…!!
光太
ハッ……!!!
[目を勢いよく開ける]
[目を勢いよく開ける]
光太
…ここ…どこ…?
[目だけ動かす]
[目だけ動かす]
美世
スピー…スピー....
[ベットのそばの椅子で寝ている]
[ベットのそばの椅子で寝ている]
光太
ん゙ぅ…!?イ゙っ゙ダ…!!!
[体を起こす]
[体を起こす]
叶
目が覚めた?
[女王を出している]
[女王を出している]
光太
えぇ…最悪の目覚めが最高になるぐらいには、目が覚めてますよ
叶
冗談言うほど元気なのね…良かったわ…
光太
…あの、ここは?
叶
政府の仮眠室よ。仮眠室ができた経緯は長くなるから省くけど…
とにかく時田さんに感謝しなさい
とにかく時田さんに感謝しなさい
光太
え?
叶
あの後、倒れた貴方を抱えてここまで来たのよ?
千夏も介抱しながらね
千夏も介抱しながらね
光太
…他のメンバーは…手伝わなかったんですか?
叶
正確には出来なかったのよ。
…君が渉君を拒絶したでしょ?
…君が渉君を拒絶したでしょ?
叶
あれじゃ、他の男子のメンバーも介抱できない…
かといって、綾香さんを呼ぶほどでもない。私は、君は抱えられないし…
かといって、綾香さんを呼ぶほどでもない。私は、君は抱えられないし…
叶
千夏も動けないし…椿は別件でいないしで、時田さんしか動かせる人居なかったのよ
叶
その後、君を看病しててねー…今まで起きてたのよ
光太
え…お…僕どれくらい寝ていました?
叶
丸一日
光太
1日!?…って事は…今日24日!?
叶
えぇ、クリスマス・イブよ
光太
そっかー…
美世
んぅ…あ…光太様…目が覚めたのですね…
光太
時田さん!…そのー…運んでくださりありがとうございました
美世
いえいえ…体調はどうです?
光太
お陰様ですっかり良くなりました!!
美世
よかったー…
叶
…ねぇ…私、席外そうか?
光太
え、なんで
美世
そうですよ!どうしてですか?
叶
…いや…やっぱ…いいや…無自覚そうだし…
光太
そういえば…なんで女王出してるの?
叶
いつラミ側の人間がくるか分からないからね。
私は長い間女王出しておけるし
私は長い間女王出しておけるし
叶
なんてったって、ラミ側にとって1番邪魔になる能力者と
ほしい能力者が同じ部屋にいるんだから…
ほしい能力者が同じ部屋にいるんだから…
光太
邪魔?
美世
あぁ…無効能力ですね…私はお陰で能力者が作り上げた物を
見れなかったりしますし…
見れなかったりしますし…
光太
そっか....
光太
って事は、大福も見えないの?
美世
いえ、私はコントロール出来るのでー。
見ようと思えば、見えますよ?
見ようと思えば、見えますよ?
光太
すんごい矛盾してる気がする…
美世
フィジカルの問題ですからねー
光太
てか、僕1番ほしい能力なんですか?
叶
前にも言わなかったっけ?君の能力は千夏の反対
だからラミは欲しがる
だからラミは欲しがる
光太
ほーん…。
千夏ちゃんはいまどこに?
千夏ちゃんはいまどこに?
叶
夫人が付いてるはずだけど…あの様子じゃ、今日も会話できなさそうね…
光太
…無事だといいんですけど……
美世
千夏様…最近は平気だったのに…
光太
…あの、僕が聞いて良いことではないかもしれませんが…
何が千夏ちゃんの中で起きたんですか?
何が千夏ちゃんの中で起きたんですか?
叶
…君は、もう正式なメンバーだし…教えても良いかもね…
叶
1年前のこの時期に起きた、無差別爆破事件。覚えてる?
光太
えぇ…テレビでも取り上げられていましたし…
叶
事件の犯人として捕まったのは、子会社の係長。
…犯行動機は『従業員を守るため』
…犯行動機は『従業員を守るため』
光太
確か…親会社の社長に『従業員を解雇しなければ、子供の命はない』でしたっけ?
叶
えぇ………それは表向きの理由ね
光太
裏なんてあったんですか?
叶
…そもそも、犯人に子供はいない
光太
え!?…どいうこと…?
叶
…犯人は、政府を狙った。
正確に言えば国の機能停止だね
正確に言えば国の機能停止だね
光太
え…でも爆破事件があったからって…国の機能停止は難しいんじゃないですか?
叶
この国は世界でも有数の安全国家よ?
そんな国で爆破事件だなんて起きたら、慣れていない国民は慌てふためく
そんな国で爆破事件だなんて起きたら、慣れていない国民は慌てふためく
叶
デマを流せば簡単に信じてしまう
美世
結果的に犯人の思惑道どおりになってしまいましたが…
叶
その御蔭で国の株価は暴落するわ、政府に対する文句は殺到するわ
謎に市民で犯人を逮捕しようとするわで大変だったのよ?
謎に市民で犯人を逮捕しようとするわで大変だったのよ?
光太
…確かに…大変だった事は覚えていますけど…
その事件と千夏ちゃんになんの関係性が…
その事件と千夏ちゃんになんの関係性が…
叶
…君は以前、もう一人のメンバー…茉穂夏の事、知ってるね?
光太
あぁ…はい…少しだけですけど
叶
茉穂夏は、その事件の共謀者だった
光太
じゃぁ…千夏ちゃんは…
叶
そうね…あの子は正しいことをした。
…でも…あの子の中の法はそれを許さない
…でも…あの子の中の法はそれを許さない
光太
法って…千夏ちゃんは正しいことをしたんですよね!?
叶
…君にとっては酷な想像かも知れないけど…
同級生を殺した場合、その行為を君は自身を許せる?
同級生を殺した場合、その行為を君は自身を許せる?
光太
…許せません…
叶
それと似たようなものよ。
…特にあの子は、前にも依頼人を死なせてしまっている....
…特にあの子は、前にも依頼人を死なせてしまっている....
叶
これ以上失うのは嫌だったんでしょうね。
…でもそれは私情
…でもそれは私情
光太
だとしても!!千夏ちゃんが手をかけるって…
叶
『裏切りがあった場合、現期リーダーが処罰をくだす』
破っちゃいけない決まりよ
破っちゃいけない決まりよ
光太
....でもなんで裏切りなんて…
叶
『この世界での掟は絶対』
…千夏の寿命も、君の過去も全ては最初から決まっていること
…千夏の寿命も、君の過去も全ては最初から決まっていること
叶
絶対に覆すなんてことは無理なのよ
光太
…なんか、よく分からないですね…
叶
それもそうでしょうねー…
だって、君は最近まで能力の事を知らずに生きてきた
だって、君は最近まで能力の事を知らずに生きてきた
美世
私と同じですよね
光太
時田さんも?
美世
えぇ、無効化の能力なんて気づきようがないですし…
光太
僕も…千夏ちゃんがいなかったら…
叶
…あの子にあえて…良かった?
光太
…そりゃぁ…会わなければ、ここまで苦しい思いも
…思い出に飛び込みたいと思う事もなかったです……
…思い出に飛び込みたいと思う事もなかったです……
光太
でも、後悔はないです!
だって…だって!
だって…だって!
光太
普通で、才のない僕に…可能性を…才を与えてくれたのは
他でもない、彼女ですから
他でもない、彼女ですから
叶
…そう、ならいいわ
美世
…ここまで真っ直ぐな人は初めてみました…
光太
そんなこと…
美世
真っ直ぐで、綺麗で…でも芯が通っている…
光太
綺麗かどうかはさておき…褒められて嬉しいです
叶
…時田さん、これ綾香さんに渡してきてくれますか?
美世
はい、分かりました
ガチャ
叶
さてと…光太君
光太
はい…何でしょう?
叶
…っ…聞かれたくのないことかも知れないけれど…
此方は君と対等な関係を築くために知らなきゃいけない
此方は君と対等な関係を築くために知らなきゃいけない
叶
君は過去に何があった?
光太
…べつに、なにも?
[笑みを浮かべる]
[笑みを浮かべる]
光太
さっきも言ったでしょう?僕には才なんかない、普通なんですよ?
それなのに、特別な過去なんかあるわけ…
それなのに、特別な過去なんかあるわけ…
叶
言い訳…逃げる気?
確かに、思い出したくないかもね
確かに、思い出したくないかもね
叶
でも…正式な仲間であるからこそ、知らなきゃいけない。
君が不利だと言うのなら、私も話す。なんでもね
君が不利だと言うのなら、私も話す。なんでもね
光太
…だから、なんでもない
叶
そんなわけない。
…渉くんへの異常なまでの対応…あれは、過去にトラウマがあるから…
…渉くんへの異常なまでの対応…あれは、過去にトラウマがあるから…
光太
ちがう
叶
樹君が君に見せる、友情でも愛情でもない何か
光太
ちがう…
叶
彗に手首を掴まれてからの顔色、心拍数の変化
光太
…がう…
[声が震えてくる]
[声が震えてくる]
叶
…そして…低すぎる自己肯定感…
叶
これらのことを踏まえて、ある仮説を立てようかしら?
叶
君は過去に、性被害にあっているね?
光太
ちがう!!!!
叶
…っ…!?
光太
ちがうんだ…ちがう…あれは僕じゃない…
[涙が溢れ出てくる]
[涙が溢れ出てくる]
叶
…どうやら、当たっているみたいね
光太
信じたくはなかった…だって、あの手の感触は…間違いなく…
叶
加害者が、彗だった…なるほどね…大体はわかったわ
光太
…正直、どうでも良かったんですよ…彼奴がしたことなんて…
でも…それだけは許せなくて…
でも…それだけは許せなくて…
叶
せ…被害が出る前にも何かトラブルがあったのかしら?
光太
まぁ…どこにでも転がってるようなトラブルですよ。
それこそ、世間からはトラブルにも満たない扱いでしたが
それこそ、世間からはトラブルにも満たない扱いでしたが
叶
いじめ…かしら?
光太
…怖いですね、正直驚きです…
叶
想像はつくけどねー…
光太
誰にもバレないような、些細なものでしたよ。
…今となってはくだらない
[乾いた笑いをこぼす]
…今となってはくだらない
[乾いた笑いをこぼす]
叶
バレない…か…
光太
叶ちゃんもあるんですか?いじめの被害
叶
あるって言ったら嘘になるし、無いって言っても嘘になるわね…
私は幼い頃に両親は死んでるし、育ててくれたのは椿達だし
私は幼い頃に両親は死んでるし、育ててくれたのは椿達だし
叶
異常な目で見られたけど、被害はなかったなー…
光太
…本当に些細なものでしたよ
プリントが回されなかったり…あとは、自転車パンクさせられたり…
プリントが回されなかったり…あとは、自転車パンクさせられたり…
叶
陰湿と言うか…回りくどいのね
千夏
…
[クッションを抱えて蹲る]
[クッションを抱えて蹲る]
樹
…なぁ、なんで俺が呼ばれたんだよ…
渉
しるか
樹
えー…千夏…お前どうしたんだよ…
千夏
…樹さんは過去に人を殺めたことはある?
樹
そりゃぁ…あるけど…
渉
え!?
千夏
…もし、自分が殺した人が生きているとしたら…樹さんはどうする?
樹
…俺だったら…もう二度と起きてこられないように…
もう一度殺す…かな?
もう一度殺す…かな?
千夏
能力者が死んだら、能力はどうなると思う?
樹
引き継がれるんだろ?
千夏
原則として、持ち主が死んでから10年は他の能力者は保有できない。
…まぁ、存命中に他者に譲渡するが例外としてあるけど…
…まぁ、存命中に他者に譲渡するが例外としてあるけど…
渉
それ以外は、できないんだよなー
千夏
えぇ…だから、私の勘が正しければ……
樹
正しければ??
千夏
ーーーは生きていることになる
樹
えっ…?






