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桃
社長 から 突然 不思議 な 事 を 言われた
俺 が 数秒 頭 を 整理 して 出た 言葉 は これだ
赮
藐
隣 では 、同僚 の 藐 が 表情 一切 変えず 立っている。
赮
桃
桃
桃
赮
桃
桃
藐
赮
藐
そう 平然 と 言われる と めっちゃ ムカつく
俺 だけ が 焦ってる とか 馬鹿 みてぇ じゃん
桃
赮
赮
桃
桃
桃
桃
偽装 カップル 。 どうして こんなに 心臓 が 早く なるんだろう
赮
すたすた …
赮
赮
藐
赮
つ ー か 、さっき 社長 が
「 会社 の 皆 にら 恋人 という 定 に なってるから 、社内 でも ラブラブ でね ! ヨロ ! 」
って 言われた けど …
ヨロ ! じゃ ね ー んだよ !
なんで 社内 でも 恋人 ごっこ しなきゃ いけねーんだよ
赮
藐
藐 が 手 を 急 に 差し出す 。
藐
赮
俺 は 思わず 後ずさる
「 手を繋ぐ 」 ? そんなの 絶対 無理 !
赮
藐 は 俺 見て 、軽く 眉 を あげる
藐
藐
赮
差し出された 手 を 見る
赮
ただ 手 繋ぐ だけ 、だし …
赮
これも 給料 アップ の ため … 我慢 だ ! 我慢 !
藐
藐 が 俺 を 見て いたのに 気づく
そいつ の 視線 が なんだか 落ち着かず 俺 は 声 に だす
赮
藐
赮
やって しまった …
思わず 恋人 が 手 を 繋ぐ 時 は、 ‘’ 恋人繋ぎ ‘’ が 定着 していた ッ !
俺 は 1度 手 を 離して 、普通 の 繋ぎ に 戻す
赮
藐
仕事中 も ‘’ 恋人といつ定 ‘’ なのは ちょっと 無理
別 に 軽蔑 的 な 事 は ないけど
茶化されたり するし …
赮
すたすた …
藐
赮
よし 、平常心 … 平常心 …
赮
藐
赮
いや 、ちっっか !?
藐 の 顔 は すぐ そこまで 来ている
流石 に 近すぎや しないか ?
藐
美形男 の 顔面 ドアップ は 流石 に 心臓 に 悪いって …
赮
藐
藐
赮
藐
指摘 され 、次 の ページ を 捲る
藐
仕事 に 集中 出来なさすぎて 、 ミス する 部分 が 多かった
周り の 視線 が 気になるし
赮
藐
赮
3度目 の 訂正 。俺 は 思わず 頭 を 抱える 。
社員 たち の 視線 が 痛い 程 に 刺さる
MOB
MOB
そんな ヒソヒソ 声 が 耳 に 入る たびに 、集中 力 が 吹っ飛んで しまう 。
藐
赮
藐
小さく 俺 が 謝る と 、藐 は 深く 溜息 を ついて 、資料 を まとめて 持ち 上げる 。
藐
え ? と 思う 間 も 無く 、 藐 は すたすた と 歩き 始める
赮
慌てて 俺 は 藐 を 追いかけた
移動先 は ほとんど 誰 も 使わない 資料室 だった
ぱたん …
扉 を 閉める と 、一気 に 静けさ が 広がる 。
藐 は 机 に 資料 を 置き 、俺 の ほう を 見ず に 椅子 に 腰掛けた 。
パソコン を 開いて 、藐 も 作業 を し始める 。
赮
俺 が そんな 藐 を 見ている と 、 俺 の 視線 に 気づいたのか こちら を 見て
藐
冷たい 声
だけど 、不思議 と 責められてる 感じ は しない。
わざわざ 俺 の 為 に 場所 を 移動 した 。
元々 良い奴 だとは 思って いたけど ここ まで だとは …
赮
小さく 呟いたら 、藐 の 手 の 動き が 止まった 。
藐
そう 言って 、藐 は また 作業 に 戻った
資料室 の 机 は 小さくて 、二人 で 並んで 広げる と 余裕 なんて ほとんど ない。
気づけ ば、藐 の 肩 と 俺 の 肩 が 触れそうな 距離 に なって いた。
藐
低い 声 が 隣 から 落ちて くる 。その声 が 近すぎて 、俺 の 心臓 が 一瞬 で 跳ね 上がった。
赮
慌てて 答える けど 、声 が わずか に 震えて しまう。
どーしても 意識 してまう
偽装 なのに __
藐
片付け を 片付け 終えて 、ようやく 会社 を 出られる
そう 思った 矢先 だった
桃
背後 から 社長 の 声 が した
振り返りたくない 。嫌 な 予感 しか ない。
赮
藐
おい 、振り向くなや ッ !
俺 も 渋々 社長 の 方 に 振り向いた
桃
説得力 ?十分 すぎる くらい 社員 の 視線 は 、 痛い ほど 感じてる んだけど!?
桃
一拍 置いて 、社長 は 口 を 開いた。
桃
赮
思わず 声 が 裏返った
赮
慌てて 藐 を 見る と、 奴 は いつも の 冷たい顔 で 淡々 と 返す。
藐
冷静 すぎる!!! 俺 が こんな に 動揺してる のに、なんで そんな に 平然 として られるんだ !?
赮
桃
赮
3倍 って 結構 すごくないか ?
赮
桃
偽装 カップル 。なのに、今度 は “同棲”……?
会社 を 出て、夜 の 風 に あたった 瞬間、俺は 思わず ため息 を ついた。
赮
つい 口 から 出た 愚痴 に、隣 を 歩く 藐 は 、 一切 表情 を 変えない。
藐
まるで 他人事 みたいな 言い方 に 腹 が 立つ
赮
思わず 噛みつくよう に 言った。 こっち は 頭の中 ぐちゃぐちゃ なのに 、なんで 藐 は こんな に 落ち着いて いられるんだ。
藐
淡々 と 返されて、言葉 が 詰まる。
そうだ これは 偽装 カップル 。 演技 … そう 。演技 …… 。
赮
藐
小さく 問い かける と 、藐 は ふと 横目 で 俺 を 見た。冷たい はず の 瞳 が、夜 の 街灯 に 照らされて 、 一瞬 だけ 柔らかく 見えた 気がした。
赮
藐
短く そう 言って、また 前 を 向く。
赮
胸 の 奥 が、ちくり と 痛んだ。 問題 が あるのは、俺 の ほうなのに。
MOB
赮
赮
翌日、不動産会社 の 応接室 で 書類 を 前 に、 俺 は 小声 でぼやいた。
藐
隣 で 座って いた 藐 も 呟く
営業担当 に 見られている 手前、俺も 反論 できず、 仕方 なく資料 に 目 を 落とした。
MOB
カップル って…… いや、間違っては ないんだけど!
心臓 が 変な 鼓動 を 打つ。 俺 たち は 恋人なんか じゃない。演技 なのに。
MOB
藐
MOB
藐
藐 は あっさり と 書類 に サイン を した
俺 の 意思 なんて 置いてけぼり で、 同棲生活 が 勝手 に 決まって いく。
俺 は それ を 見ている しか 出来なかった
赮
段ボール を 何個 か 運び 終えて、床 に 腰 を 下ろす。
新しい 部屋 は まだ 家具 も 少なく、 どこか 落ち着かない。
藐
藐 が 冷たい 声 で 俺 を 見下ろす
その 余裕そう な 表情 が なんか 腹立つ 。
赮
藐
藐 は 小さく 溜息 を 吐いて 、俺 の 横 に しゃがんだ。
赮
藐
そう 言って 、俺 が 抱えて いた ダンボール を ひょい と 持ち上げる 。
腕 が 触れ合った 瞬間 、心臓 が どくん と 跳ねた
赮
慌てて 距離 を 取ろうと すると、バランス を 崩して 床 に 手 を つく。
その手 を、藐 の 手 が さっと 支えた。
藐
赮
低い 声 が 耳元 に 落ちる。 近い。顔も、声も
赮
反射的 に 振り払うと、 暁 は 表情 を 変えず に 立ち上がった。
藐
赮
新しい 部屋 での 最初 の 夜。 俺 は 自分 の 部屋 に 籠って、荷解き の 続きと ノートパソコン で 調べ物 を していた。
赮
赮
ドッドッドッドッドッドッ …
隣 の 部屋 に、藐 が いる。 ただ それだけ のこと なのに、 心臓 の 鼓動 が やけ に 大きく 聞こえる。
その時だった。
ブツンッ __
赮
突然、部屋が真っ暗になった。 ブツン と音を立てて、電気もパソコンも全部消える。
赮
慌てて立ち上がった瞬間、 廊下からドアが開く音がした。
藐
低い声。 薄暗がりに浮かぶ暁のシルエットが、やけに近い。
赮
必死に声を張るけど、 足が勝手に藐のほうに向かってしまう。
赮
真っ暗な中では、彼の存在が頼もしく思えて…悔しい。
藐
そう言って俺の腕を軽く掴む藐 。
赮
藐
暁が小さく呟いた瞬間
部屋の電気がぱっと点いた。
2人
暗闇が一気に押し流されて、眩しい光に目を細める。
そして気づいた。
赮
俺は、暁の腕の中にいた。 いつの間にかしっかりと肩を抱かれ、胸板に 押しつけられるような形で。
赮
一気に顔が熱くなる
藐
俺がオーバヒートしていたことに気づいたのか、藐は俺から手を離してくれる。
赮
藐
藐
赮
ぱたん …
赮
赮
閉めたドアに背中を預けて、膝を抱え込んだ
赮
胸の鼓動が、なかなか収まらなかった。