〜バス停の前〜
蓮
…あと10分くらい。
蓮
遅くなってしまったな。
夏菜
こんにちは。
女子中学生だろうか?
蓮に声をかけてきた。
蓮
こんにちは。
夏菜
地元の人じゃない
ですよね。
何しに来たんですか?
ですよね。
何しに来たんですか?
蓮
昔、ここに祖父母と
住んでいて今日は、
祖父母に会いに来たんだ。
住んでいて今日は、
祖父母に会いに来たんだ。
夏菜
…そうなんですか。
蓮
それって
手作り?
手作り?
蓮は女子中学生の手に 握られているお守りを見て、 尋ねた。
夏菜
これ?
夏菜
…友達から
貰ったんです。
貰ったんです。
蓮
話変わるけど、
君は部活帰り?
君は部活帰り?
夏菜
いえ、
人を待っています。
人を待っています。
夏菜
…来てくれるか
分かりませんが
分かりませんが
蓮
…どうしてだ?
夏菜
彼忘れているかも
しれないからです。
しれないからです。
夏菜
学校でもよく忘れ物
しちゃう人で…。
しちゃう人で…。
蓮
…へぇ、
夏菜
あっ、
バス来ましたよ。
バス来ましたよ。
蓮
本当だ。
プシュ〜
ガタンッ
バスが彼らの前に 停り、扉を開けた。
蓮
君は乗らないのか?
夏菜
はい、
まだ待ってみます。
まだ待ってみます。
夏菜
明日の朝、
始発のバスに。
始発のバスに。
蓮
俺は早起き苦手
だから会えないかもな💧
だから会えないかもな💧
夏菜
…そっか。
蓮
あっ、
君の名前は?
君の名前は?
夏菜
私は夏菜です。
蓮
俺は蓮だ。
夏菜
蓮さん、
さよなら。
さよなら。
蓮
ああ、
さよなら。
さよなら。
蓮
中学生…か。
蓮
そういえば中学時代、
あのバス停での噂が
流行っていたな。
あのバス停での噂が
流行っていたな。
蓮
確か朝5:00に着くバスに
乗ったら天国に行けるとか
乗ったら天国に行けるとか
蓮
それに乗るために
あのバス停に霊が
寄ってくるとか
あのバス停に霊が
寄ってくるとか
蓮
…誰に
…聞いたんだっけ?
…聞いたんだっけ?
蓮
まぁ、いいや
〜祖父母の家〜
蓮は目的に着き、 20年ぶりに祖父母と 再会した。
その後、 一緒に夕食を済ませ
祖母に蓮が寝る場所を 案内された。
祖母
ここが蓮の寝る部屋ね。
蓮
おばあちゃん、
ありがとう。
ありがとう。
祖母
いいのよ。
祖母
それにしても
明日には帰るなんてね。
明日には帰るなんてね。
祖母
もっとゆっくりして
いけばいいのに。
いけばいいのに。
蓮
ごめんね。
仕事だから駄目なんだ。
仕事だから駄目なんだ。
祖母
また、ゆっくり出来る
時においで
時においで
蓮
…うん。
祖父
お〜い、蓮。
蓮
どうしたの?
祖父
これどうする?
祖父が持ってきたのは、 蓮の中学時代のアルバム。
祖父
蓮がいらないなら
こっちで処分する。
こっちで処分する。
蓮
…持ってかえるよ。
祖父
わかった。
蓮は祖父から アルバムを貰った。
蓮
じゃあ、
俺寝るね。
俺寝るね。
祖父
ああ、おやすみ。
祖母
おやすみ。
蓮
おやすみ。
深夜4:00
蓮
……。
蓮
(…変な時間に
おきちゃった)
おきちゃった)
蓮
早く寝すぎたせいかな。
蓮の視界に 中学時代のアルバムが入った。
蓮
暇つぶしに
アルバムでも見るか。
アルバムでも見るか。
ペラッペラッ
蓮
懐かしい。
蓮
(こんな事もあったな。)
ペラッペラッ
蓮
え、
蓮は、 ページをめくる手を止めた。
ある写真の中で 蓮と一緒に写っている 女性の顔に驚きを隠せない。
なぜなら、 彼の隣にいるのは、
バス停にいた 女子中学生だった。
蓮
なんで夏菜が
バサッ
アルバムから 何かが落ちた。
それは、
見覚えのある 手作りのお守り。
蓮
あ、
直後、
蓮の頭の中に ある記憶が流れた。






