この世界の赤さんは 《 犬耳無し、背高 》 という見た目です
赤 × 桃 ( 腐× )
赤
俺の上着、着てて
赤
人間の言葉、話せるんだ。
赤
他の動物にさえ、
虐められる…
虐めか。
同種族には気味悪がられ 他種族、主に人間にとっては 研究対象だろうな。
俺はその言葉に 少し苛立ちを覚えた。
と同時に悲しくもなった。
赤
この世に居ない
赤
「 自分なんていらない 」
って思ってた
赤
ってことを、
ある人から教わったんだ
赤
《 必要 》だと思ってる
この言葉が君の 生きる理由になって欲しい。
「 自分なんて 」 って思ってる君に 届いて欲しい。
そう、少し笑った瞬間
赤
獣人らしき子は倒れた。
はぁッ…は、ッ゛
赤
弱ってるみたい… )
元から、かなり 弱ってるみたいだったけど ここまで弱ってたんだ。
早く連れて帰りたい、けど
赤
いいのか、?
家で起きた瞬間、 引っ掻かれそう。
いや、つべこべ言ってらんねぇ
赤
一人で運ぶのは
流石に難そう
赤
癪だけど…
橙
あ、やっと来た。
赤
橙
橙
どした、ん゛?!
橙
めっちゃうるさい。
この子が起きちゃうだろうが。
赤
手伝えって
言ってんだよ!!
まぁ人のこと言えないけど。
橙
橙
赤
橙
橙
赤
橙
女の子か…?
赤
" 俺 " って言ってた
から、男かと…
急にどうしたんだ?
橙
当たんねぇな…って
赤
ガチでこいつ最低。
橙
言うの躊躇ったわ
赤
橙
ちゃっちゃか、
運ぶかぁ…
でもまぁ、 頼りになるやつ。
半端者がw
やめて
猫を名乗るなんて おこがましい
やめて
獣人だなんて…気色悪い
やめて
失敗作w
そんなこと言ったって… 俺には、ッ゛…
生きてて、ごめんなさい。
…きて!
起きて!!
路地裏で会った人だ。
赤
彼は泣いていた。
赤
持ってくるから!
と思ったら 部屋を出て行った。
橙
この人は知らない人。
ここは慎重に行かないと また、
橙
橙
恐る恐る訊く。
そしたら部屋の奥から がちゃっ、と 音が聞こえてきた。
赤
さっきの人。
水、持ってる。
っていうか待って 「 俺の家 」
ってことは、
ってことですか、?
赤
マジか。
また、地獄の日々が。
赤
拒むなら児童相談所や
…保護施設にでも……
でも、俺を 優先しようとしてくれてる?
いや…ッ、!!
優先してくれるてなら こんなこと言っても 聞いてくれるのかな。
赤
聞いてくれるんだ、
優しいなぁ。
赤
条件があるの
少し、怖いけど。
四肢をちぎられたりは しないよね。
赤
暮らして欲しい
自分でもびっくりするくらい 間抜けな声が出たと思う。