前編〘悪魔の物語〙

バサッ...

ここは 見滝原の最果て どこまでも続く花畑

巡るいつしかの記憶 ...こんな風にほむらちゃんと ずっとお話がしたいなって 思ってた気がするの

私の想いがまどかを 引き寄せてしまったのね

魔女？ いや悪魔の口付けかしら？

そう まどかは何も悪くない あえて私が あなたを避けてるんだから

嫌うわけない むしろ愛してるわ だから関わりはもたない 全てはあなたのためなの...

えぇ 今私は後悔してる

好きになさい なんて言ってしまった事を...

今朝の登校時から まどかはずっとこの調子...

周囲が引くぐらい 私にべったり...

あの青髪に 目で助けを求めたが ふいっと明後日の方を 向かれてしまった

このまま まどかが私にくっついて 記憶が戻る...なんて可能性は ないとは言いきれないけど

円環の理が 目覚めたところで 今の私なら止められる

問題はそこじゃない... 美樹さやか、認めるわ あなたが言ったことは図星よ

待って... 日曜日の予定？ 何の話なのよ...

どうやら 私が考え事をしてる間に 話が進んでたみたいね...

また言ってしまった... 今朝の後悔はどこへやら 私は完全にまどかのペースに のせられている

ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ...

たまには いいわよね...？

そうよ 息抜きも必要だもの もしもの時は また裂いてしまえばいい

この約束が あんな事になるなんて...ね